楽天証券は、同社のオンライン・トレーディングツール「マーケットスピード」の最新バージョンをリリースする。22日より提供される予定。
マーケットスピードは同社の提供しているリアルタイム証券取引システムで、現在までで、30万人余りの利用があるという。同システムは、リアルタイム入金や市況状況チェック、現物注文、夜間取引、20種類以上の分析チャートなど、数多くの、アクティブトレーダー向けの機能を持っているのが魅力。
従来システムでは、同一日、同一価格でも、約定時間が異なる場合は約定ごとに建玉が分けて表示されていたが、新しいシステムでは、1つにまとめて表示され、返済注文が簡略化されるという。
また、従来は評価損益を約定した建玉ごとに算出していたが、新システムからは、建日・建単価が異なっていても同一銘柄であれば、まとめて表示できるようになる。そのため、一目で銘柄ごとの資産の増減が確認できるとのこと。
さらに、信用建玉を返済した場合の損益を、前日までの諸経費で算出した実現損益の概算で表示し、当日のうちに大まかな損益の動きを把握できるようになるという。また、そのほかに、信用返済、現引、現渡注文の一注文あたりの上限額が、3億円から10億円に変更される。
今回のバージョンアップにともない、同社は、「信用取引の注文時の操作性が向上し、保有資産の把握が容易になります」としている。なお、マーケットスピード バージョン7.3は、自動バージョンアップには対応していないため、同社ウェブページからダウンロードする必要があるとのこと。