ホンダ技研工業は、250ccネイキッドスポーツモデル「VTR」に、インジェクション「PGM-FI」を採用するとともに、外観を変更して3月6日より発売する。価格は「STYLE I」が55万6,500円、「STYLE II」が56万7,000円。

VTR STYLE I ※イタリアンレッド

モデルチェンジによる主な変更点は、インジェクション化と外装デザインのリニューアル。PGM-FIにより、エンジン回転数とピストンの位置をより詳細に検知し、従来よりもきめ細やかな点火時期・燃料噴射量・噴射タイミングが可能になった。また、パーシャル時の出力特性も向上した。排気系では、エキゾーストパイプ集合部にO2センサーとプリキャタライザーを、マフラー内にメインキャタライザーを配置することで、平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させた。

外観はVTRの特徴であるトラスフレームを踏襲しつつ、外観パーツをよりスポーティーなデザインに変更。スイングアームは別体式ピボットブラケットを介しエンジン後端に結合させるピボットレス構造を採用した。また、新設計の燃料タンクやサイドカバー、シートを採用。燃料タンクは、ボリューム感を出した滑らかな曲面で構成し、後方にかけて絞り込んだフォルムとした。

ボディーカラーは、ホイールやブレーキキャリパーがブラックの「STYLE I」と、ゴールドの「STYLE II」に大別される。「STYLE I」はリヤカウルやサイドカバーがアキュレイトシルバーメタリックとなり、タンク・フェンダーは2色が用意される。「STYLE II」はリヤカウルがタンクと同色になり、タンク・フェンダーは3色から選択できる。

主な仕様は、全長2,080mm×全幅725mm×全高1,055mm、軸間距離1,405mm、シート高760mm、車両重量161g、水冷4ストローク DOHC・V型2気筒エンジン、排気量249cm3(ボア×ストローク60.0mm×44.1mm)、最高出力22kW(30PS)/10,500rpm、最大トルク22Nm(2.2kgm)/8,500rpm、5速MT、セル式スターター、タンク容量12L、タイヤサイズ:前110/70-17M/C 54H 後140/70-17M/C 66H、燃費40.0km/L(60km/h定地走行テスト値)。

VTR STYLE I ※グラファイトブラック

VTR STYLE II ※パールサンビームホワイト

VTR STYLE II ※グリントウェーブブルーメタリック

VTR STYLE II ※パールフラッシュイエロー