日本ヒューレット・パッカードは、プリンタ製品を紹介するデモスペース「HP Printing Experience Center TOKYO」を高井戸事業所研修センター内に開設、報道陣に公開した。
展示解説に先立ち挨拶に立ったイメージング・プリンティング事業統括 グラフィックスビジネス統括本部ビジネス推進&製品本部 本部長 小池亮介氏は、商業印刷機から大判プリンタ、ビジネスレーザーや個人向けプリンタなど日本HPの印刷関連製品を紹介。それら製品が一堂に会し見ることができる施設としてデモスペースをアピールした。現在30台ほどが展示されているが、これは今後も拡充していく予定としている。
また、デモスペースでは同社製品にパートナー製品とを組み合わせることで実際の業務環境に近い状態を再現しており、実際の業務の流れに沿って出力までを体験できるほか、実データを持ち込んでそれを出力、確認も行えるという。こうした点から、このデモスペースの利用は同社営業窓口やWebサイトを通じての予約制を採用している。
デモスペースは、「Production Printing」「Technical/Graohics Printing」「Enterprise Printing」「SOHO/Home Printing」向けに4つのゾーンに分かれている。
Production Printingゾーンでは、デジタル印刷機「HP Indigo press 5500」を見ることができる。ブース内にはこのほか大判プリンタ「HP Designjet z6100」やワークステーションも並び、印刷の前工程をシミュレートすることが可能。また、Technical/Graphics Printingゾーンには大判プリンタが15台ほど用意されており、品質や出力速度を試したり、出力先となる素材のサンプルなどを確認できる。さらに、大判プリンタ内蔵のカラープロファイラとプロフェッショナル向け液晶ディスプレイ等を組み合わせたカラーマッチングなども体験可能だ。
大判プリンタが並ぶTechnical/Graphics Printingゾーン。ビルラッピングやラベルパッケージ、美術品の複製など、様々な用途に応える製品が展示中 |
商用グラフィックス向けの、様々な素材への出力サンプルも見ることができる |
エントランスすぐのEnterprise Printingゾーンには、ビジネス向けレーザープリンタや複合機が並んでいる。ここでは各製品とともに、印刷における管理コスト削減につながる管理・監視ソフトウェア、ICカードやより低コストなPIN認証を用いたセキュリティソリューションも見ることができる。そしてSOHO/Home Printingゾーンは、業務向け製品が中心なデモスペースの中ではやや特殊な位置づけとなるが、Wi-Fi、Bluetoothなどのワイヤレスネットワークによる快適な印刷出力が提示されている。家庭で撮りためた写真をオンラインフォトサービスの「Snapfish」から各オンラインプリントサービスを通じて出力するといった提案もあり、壁面には様々な素材にホームフォトを印刷したサンプルも展示されている。