東京急行電鉄とビットワレットは、首都圏で広く流通している電子マネー「PASMO(パスモ)」と、全国規模で利用されている電子マネー『Edy』の両方に対応した決済端末による加盟店開拓を開始した。新しい端末は、Edy、PASMOのほか、PASMOと相互利用している「Suica」に、1台で対応できる。

新たな端末のイメージ

同連携は、両社それぞれが展開する電子マネーのさらなる普及を目的として進められる。第一弾として、羽田空港内の山下書店羽田店で、すでに利用が始まっているという。これまでPASMO電子マネーを導入するには、ISDN回線の敷設が必要だったが、新しい端末はFOMAによる無線接続が可能で、設置場所の制約が減少するほか、加盟店が負担する導入・運用コストも、PASMOのみに対応した従来の端末とほぼ同等になるとのこと。両社は今後、新たに電子マネーの導入を検討している事業者に対して同端末を展開し、さらなる加盟店開拓を進めていくとしている。

PASMOは1月末現在、約1,129万枚が流通しており、加盟点数は8,477店舗。一方、Edyはおよそ4,600万枚(1月末現在)を発行しており、全国約11万6,000カ所で利用することができるという。このたびの連携で、両電子マネーの普及は、さらに加速しそうだ。