iPhoneへ任意のアプリケーションをインストールする"JailBreak"に対し、Appleが著作権およびDMCA違反と見なす意見書を米著作権局に提出した件について、Mozilla CEOのJohn Lilly氏が批判的な立場を明確にするとともに、JailBreakを認めさせるために活動を開始した米電子フロンティア財団 (EFF) を支持することを表明した。米Computerworld誌の取材により明らかにされたもの。

同誌の取材に対しLilly氏は、Appleを批判しているのではないと前置きしたうえで、「選択肢があることはユーザにとっていいことであり、その選択が違法とされてはならない」と、消費者にとってJailBreakが1つの選択肢であると説明した。

Firefoxに関する質問に対しては、「(iPhone) SDKは、明らかにFlashやFirefoxなどのApple外部のランタイムを歓迎していない。我々を歓迎していない1つの企業が独占しているプラットフォーム向けに開発すべきか、我々が歓迎されるLinuxのようなプラットフォーム向けに開発すべきかを選択しなければならないとしたら、答えはかんたんだ」として、現在のところiPhone向けの開発には消極的であることも明らかにした。

App Storeの開設以降、しばらくの間Appleはブラウザソフトの扱いを認めていなかったが、現在はSafariと同じWebKitベースのソフトが数点公開されている。しかし、Firefoxなど外部の技術を採用したブラウザソフトは、いまなお認められていないとされる。Mozillaは現在、携帯電話やWindows Mobileを主対象としたFirefox派生のWebブラウザ「Fennec」の開発を進めているが、iPhoneは対象プラットフォームに加えられていない。