ボルボ・カーズ・ジャパンは、コンパクトクーペの「C30」、スタイリッシュサルーンの 「S40」、スポーツエステートの「V50」の各モデルに、新開発の6速デュアルクラッチ・トランスミッションと、4気筒2.0L(リッター)エンジンを搭載した「2.0e」をラインナップに追加し、3月1日より発売する。価格は279万円から339万円。
「2.0e」シリーズは、エントリー向けの「パワーシフト(Powershift)」と装備を充実させた「アクティブ(Aktiv)」の2グレードから構成される。これは日本の輸入車市場の52%が2.0Lまたはそれ以下のモデルで占められている市場現状をふまえ、新たに導入されるモデルとなる。
「パワーシフト」と呼ばれる自動変速6速デュアルクラッチ・トランスミッションは、ボルボと独ゲトラグ社の共同開発によるもの。シフトアップ・シフトダウンの際、次のギアが常に待機しているため、パワーをロスが少ないという特長がある。従来の2.4L5気筒エンジン搭載車(S40/V50 2.4 アクティブ)の9.5km/Lから11.6km/Lへと、10・15モード燃費が約22%向上した。またCO2排出量も18%軽減した。
新たに導入される2.0Lエンジンは、オールアルミ製の水冷直列4気筒・DOHC 16バルブ(可変吸気システム)。最高出力107kw(145ps)/6,000rpm、最大トルク185Nm(18.9kgm)/4,500rpmを発生する。また、今回の4気筒エンジンや「パワーシフト」の搭載により、車両重量を40kg軽量化した。これにより軽快なハンドリングとよりスポーティーなドライブフィールがもたらされたという。
「2.0e」導入によりラインナップも見直された。「2.4 アクティブは」は今回の「2.0e アクティブ」に移行し、中核グレード「2.4i SE」は価格据え置きのまま、従来デラックスパッケージ(25万円)として販売していた本革シート、プレミアムサウンド・オーディオシステムなどを標準装備化。商品力を向上させた。