キヤノンは18日、コンパクトデジタルカメラの新製品として、「PowerShot(パワーショット)」シリーズより「SX200 IS」を発表。発売は4月を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は4万5,000円前後。
今回発表されたのは、高倍率ズームが特徴となるPowerShot「SX」シリーズの新モデル。広角28mmからの光学12倍ズームを搭載し、シャッタースピード換算で最大約4段分の手ブレ補正効果をもつレンズシフト式手ブレ補正機構(IS)も装備した。また、23万ドット3.0型の液晶モニターや、電源ONと同時に鏡筒の繰り出しと連動してストロボが自動ポップアップする「自動ポップアップストロボ」を採用している。
同モデルでは、映像エンジン「DIGIC 4」がさらに進化。人物の顔をきれいに撮影する「フェイスキャッチテクノロジー」、高感度撮影時のノイズを軽減する「ノイズリダクションテクノロジー」、被写体の動きを検出して自動的にISO感度を設定する「モーションキャッチテクノロジー」に加えて、「人物」「距離」「明るさ」「色」「動き」の各情報をもとに撮影シーンを判別する「シーンキャッチテクノロジー」を新たに搭載している。これらの機能により、新オート「こだわりオート」を実現。撮影シーンに応じて18種類のアイコンを表示し、そのシーンに応じた最適な画像処理を行うという。
また、HDMIミニ出力端子を搭載し、撮影した静止画やHD動画をハイビジョンモニターで楽しめるほか、立体的で視認性が高い新GUIや、「目つむり検出」を採用するなど再生機能や使い勝手も向上。目つむり検出では、撮影直後のレビュー時、目をつむって写っている人物を認識して3秒間枠を表示する。
さらに、高機能ながら、軽量かつコンパクトなサイズを実現したのも特長。重さは、従来機種「SX110 IS」の244.6gから220gに軽量化、本体サイズも110.6(W)×70.4(H)×44.7(D)mmから103.0(W)×60.5(H)×37.6(D)mmとコンパクト化している。
デザイン面では、前面フォルムの曲面によりコンパクトさを強調するフォルムを採用したほか、高品位なアルミカバー外装により、高級感を演出。本体色にはブラックとレッドの2色が用意されている。
このほか主な仕様は、1/2.3型有効画素数1,210万画素CCD、焦点距離5.0-60.0mm(35mm判換算:28-336mm)、撮像感度はオート/ISO 80-1600(スペシャルシーンモードでISO3200にも対応)、撮影可能枚数は付属のバッテリーパック「NB-5L」フル充電時で約280枚。記録メディアは、SDカード/SDHCカード/マルチメディアカード/MMCplusカード/HC MMCplusカード。