石黒英雄の主演映画『激情版 エリートヤンキー三郎』の完成披露試写会が16日、東京都内で開かれ、石黒のほか、出演者の山本ひかる、小沢仁志、小沢和義、なだぎ武、竹内力、山口雄大監督が出席した。

同作は、『週刊ヤングマガジン』(講談社刊)で連載中のギャグ漫画を映画化。極悪ヤンキーの兄二人を持つ末っ子・三郎(石黒)が主人公で、兄たちとは反対に内気な性格で楽しい高校生活を夢見るが、真に秘められた凶暴な力で、自分の意思とは無関係に不良軍団の総長に祭り上げられていく受難の物語だ。

前列左から、なだぎ武、石黒英雄、山本ひかる、竹内力、後列左から、小沢仁志、小沢和義、山口雄大監督。アカデミー賞を模した「BAKADEMY SHOW」と題した同イベントでは、"押忍カー像"(オスカー)が授与された

2007年に、同作のドラマでも三郎役を演じた石黒は、「まさか映画になるとは」と驚き、「ドラマ以上にパワフルな作品で、皆さんのキャラがすごく濃くて、毎日が刺激的。一日一日が一つの作品みたいで、一種のアトラクションのような気持ちでやりました」と、引き続き三郎を演じられる喜びを語っていた。また、超人的なパワーが覚醒する失禁シーンの撮影について「監督から、『これからおしっこもらすシーンがあるけど、勿論ほんとにもらすんだよね?』って、ずっと脅されてました(笑)」と監督の無茶なリクエストに苦笑い。同作の見どころを「すごくハチャメチャな作品で、不景気な世の中を笑いで吹き飛ばして欲しい」と、アピールしていた。

キャラの濃い共演者に囲まれ「ものすごい勉強になりましたが、吸収しきれない」と語る石黒

山本は「原作を知っていて、面白いギャグ漫画だなって思っていました」と明かす

また、ヒロイン・春奈役を演じた山本は、真夏の撮影に「暑さを忘れるぐらい楽しかった」と振り返り、「キャストの皆さんは年上が多くて、"こわもて"で恐い印象でしたが、アドバイスをもらったり優しくしていただきました」と、共演者たちの素顔を披露。ヤンキー達に囲まれながらも笑顔で演じきった。

一方、舞台までレッドカーペットを歩いて入場したなだぎは、「普段、床が動くレッドカーペットだけど、今日は流されなくて良かった」と、『爆笑レッドカーペット』に絡めたギャグを飛ばし、バレンタインチョコは「(舞台で共演中の)藤原紀香からもらいました」と告白。すると、竹内から「私は友近さんからいただきました。なだぎさんに渡してくださいって」と言われ、「え?」と驚き顔。間髪入れず、「嘘ですけど」と竹内から真相を告げられ、ほっとした様子だった。

『激情版 エリートヤンキー三郎』は、2月28日より新宿バルト9ほかで全国ロードショー。