ウェザーニューズは、全国の桜の名所600カ所における2009年の桜開花予測傾向を発表した。同社の開花傾向は、一般から寄せられた過去5年間の開花状況に関するリポートと今後の気象状況の予測を基に導き出したもの。これによると、今年の桜の開花は全般的に昨年より早くなっており、最も早くソメイヨシノが開花する地域は東京、神奈川、高知、福岡、熊本の5都県で、時期は3月20日頃を予想している。
桜の開花には、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むことと、2月後半以降の暖かさが増してくることが条件だという。昨年11月から今年1月にかけての冷え込みは不十分だったが、年末年始から1月中旬にかけて強い寒波が何回か襲来して冬型の気圧配置が続いたほか、今月に入ってからは暖かい陽気が続き、3月は平年並みから高めと予測されている。
このため、今年の桜の開花時期は過去5年の平均と比較して西日本、東日本で3日程早いと予想。中でも関東、東海地方が早く、山梨県では3月22日頃と昨年より6日程早くなっている。一方北日本は、開花が記録的に早かった昨年と比べると遅くなっているが、過去5年の平均と比較すると3日程早いと予想。このほか、桜の名所別の開花時期では、靖国神社(東京)、熊本城(熊本)が3月20日頃、大阪城公園(大阪)が3月24日頃、岡山後楽園(岡山)が3月26日頃、兼六園(石川)が4月2日頃、弘前公園(青森)が4月20日頃を予想している。
なお、同社は3月2日に最新の開花予測を発表する予定だとしている。