エフエックス・オンライン・ジャパンは14日、同社の外国為替証拠金取引(FX)システムに、IG GROUP Holdingsの開発するブラウザベースの取引システム「PureDeal」を導入した。 同システムは「国内では初めて」(同社)となる「ギャランティーストップ機能」を有しているのが特長。

PureDealの操作画面

同システムは、世界9カ国で導入されているオンライン取引システム。特別なソフトウェアをインストールする必要は無く、インターネットにアクセスできれば、WindowsやMac等のOSに依らず、利用することができる。NTTドコモの携帯電話やiPhoneにも対応しているとのこと。

同システムの最大の魅力は、ユーザー指定のストップレートでの決済を保証する「ギャランティーストップ機能」。市場が急騰/急落した場合でも顧客が指定していたストップ価格と実際の約定価格との間に発生する差額(スリッページ)が発生しないため、損失発生時の損失を限定し、リスクを軽減できるというのが、同機能の利点だという。また、取引開始時に、発生しうる損益額を知っておけるので、堅実なリスク管理が行えるとしている。同機能は、約定レートに保証料として、割増スプレッドを加算して取引を行うことで、利用することができる。割増スプレッドは、通貨ペアによって異なるそうだが、メジャー通貨ペアの場合、3Pips程度とのこと。

同システムには他にも、約定中に市場レートがユーザーにとって有利な方向に瞬時に変動した場合に、システムの約定レートを有利なレートに自動更新する「プライス最適機能」や、ユーザーの指定したストップレートとマーケットレートの差(値幅)を維持したまま、市場の変動に追従する「トレーリングストップ機能」が備えられている。同システムの機能をうまく組み合わせて使うことで、ユーザーは常に市場をモニターしなくても、利益のタイミングを逃さずに取引できるとしている。

また、同システムでは、維持証拠金率は口座単位で一定に設定するのではなく、取引ポジション毎に設定できる。取引にストップ注文を使うことで、必要となる維持証拠金額を下げることができ、最大で700倍のレバレッジを効かせることができるという。

同システムの導入にともない、同社では取扱通貨ペアを23通貨ペアから65通貨ペアに拡大。幅広い通貨ペアでの取引が可能となった。また、ロイターニュースの無料閲覧サービスも行っている。さらに、3月後半には、同システムをFXだけでなく、CFD(差金決済契約)にも対応させる予定とのこと。また、同社代表取締役社長のジェームズ・ダラス・ガウは同システムの導入について、「IGグループの傘下に入ったことにより、世界のFX市場をリードする欧米の最新取引システム『PureDeal』が導入できました。今後もエキサイティングでグローバルな金融商品をはじめ、世界標準のサービスを国内のお客様に提供していきたいと考えています」と述べている。