Lunascapeは17日、従来バージョンからの品質向上レポート約1500件の解析から20箇所の修正をおこなった同社のブラウザ「Lunascape5.0rc2」をリリースした。同社Webサイトからダウンロードできる。
Lunascape5.0rc2では、rc版でのユーザーからの品質向上レポート約1,500件からTridentエンジン使用時にDeleteキーが利かなくなる、起動後すぐに最新バージョンのチェックをすると強制終了する、ページの自動更新が利かないなど約20箇所の不具合の修正が行われている。
また、GeckoエンジンのバージョンをGecko1.9.1b3preへと変更。JavaScriptの実行速度を維持しつつ、安定性の確保を図ったという。
同社が発表した変更や改善点、不具合修正などは以下の通り。
新機能・改善・仕様変更
- タブを閉じた時にレンダリングエンジンが原因で問題が発生した際、クラッシュ防止機能が働くように改善
- 強制終了が発生した際、その原因に応じて適切な再起動方法を選択できるように改善
- フィードツールバーを再度利用できるように変更
- 初回インストール時の設定ダイアログを簡略化
- Gekkoバージョンを1.9.1b3に変更
- WebKit設定にホームページ設定の項目を追加(Webkit)
- IEツールバーの一部機能を利用できるように改善(Webkit)
- SSL証明書が表示できるように改善(Webkit)
- アクティブタブのページソースを表示できるように改善(Webkit)
- 一部のブックマークレットを利用できるように改善(Webkit)
品質向上レポート
- Gecko利用時に特定の条件で閲覧中に強制終了することがある不具合を修正
不具合修正
- ページタイトルの更新がリアルタイムに反映されない不具合を修正
- OS起動時にLunascapeをスタートアップに設定にしている場合、起動時にツールバーが表示されない不具合を修正
- 文字サイズ変更アイコンを非表示にしても再起動すると表示されてしまう不具合を修正
- ブラウザ再起動で文字サイズ変更アイコンのスキンが正しく表示されない不具合を修正
- タブ読み込み(Webページ読み込み)の際、Lunascape背景のウインドウが描画されてしまうことがある不具合を修正
- Trident以外のレンダリングエンジンを既定としている際にフィードツールバーを利用できない不具合を修正
- Gecko、WebKit利用時のファイルダウンロードの際に保存先指定ダイアログがブラウザの後ろに表示されてしまう不具合を修正
- Lunascape設定で既定の検索エンジンを選択する際、ダブルクリックしないと反映されない不具合を修正
- サブメニューバーおよびクイックメニューからデザインスキンの変更ができない不具合を修正
- 検索バーの履歴の並び順が再起動すると順序が逆になってしまう不具合を修正
- default以外のデザインスキン適用時、システムのタイトルバー描画が残ることがある不具合を修正(多段タブ固定表示)
- 上下の表示位置を変更した際に、一度ウィンドウサイズを変更しないと表示されない不具合を修正(多段タブ固定表示)
- 「数が増えたら複数行表示する」を無効にできてしまう不具合を修正(多段タブ固定表示)
- タブ上のマウス操作が一部を除いて機能しない不具合を修正(多段タブ固定表示)
- Deleteキーが利かない不具合を修正(Trident)
- Lunascape を標準ブラウザに設定した状態からThunderbirdよりブラウザの起動を試みるとGeckoエンジンが利用できない不具合を修正(Gecko)
- タブの自動更新が利かない不具合を修正(Gecko)
- Ctrl+Zからの[前回閉じたタブを復元]が利かないことがある不具合を修正(Gecko)
- 一部のページを表示できない不具合を修正(Gecko)
- ワンクリックプラグインダウンロード後の強制終了を修正(Webkit)
- WebKitで開いているタブをアドレスバーからお気に入りサイドバーにドラッグ&ドロップしても登録できない不具合を修正(Webkit)
- WebKitを既定のエンジンにしている際にブラウザバー[タブの追加]より新しいタブが開けない不具合を修正(Webkit)