プロトタイプは、プレイステーション・ポータブル向けSFデジタルノベル『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』を、2月28日と3月1日の両日、東京・品川にて開催されるKey10周年記念イベント『KEY 10th MEMORIAL FES,』の会場限定で販売する。
PSP『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』
『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』は、人気タイトル『Kanon』『AIR』『CLANNAD』を送り出したビジュアルアーツのブランド「Key」が手がけた初のSF作品。原作であるWindows版は、全年齢ソフトとして、2004年11月よりダウンロード発売され、ネットワーク販売のソフトとしては驚異的なダウンロード数を数えた。2006年8月24日にはプレイステーション 2版もリリースされている。
■PSP『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』ストーリー概要
降り止まない雨――
宇宙開拓の破綻に端を発した大戦により人口は激減し、厚い雲で覆われた地表では、止むことの無い雨が降り続いていた。そんな世界の打ち棄てられた都市に、一人の男が訪れた。男の目的は、街に残された金目の遺物の回収。しかし、そこに跋扈する自律型の戦闘マシンに追われ、身を隠したビルに、その施設はあった。
プラネタリウム──昔、満天の星々を眺め人々が心を癒やした空間。そこで一人の少女が彼を迎える。少女の名は「ゆめみ」。彼女は、訪れる人が誰もなかったプラネタリウムで、客を待ち続けていた解説員ロボットだった。彼は「ゆめみ」に乞われるまま、動かなくなった投影機を直すために、修理を始める。降り続く雨のなか、静かに流れていく「ゆめみ」と彼の日々……。
遠い郷愁のような毎日が彼の心を揺り動かす。人工の星空に、彼は何を想うのか? そして「ゆめみ」の運命は──?
■PSP版のポイント
☆実力派声優陣による完全フルボイス仕様
PS2版同様に、主人公「屑屋」に人気声優の小野大輔を起用。ほか、実力派声優陣による完全フルボイス仕様となっている。
☆メモリーディスク機能搭載
PSP版「AIR」で初搭載された「メモリーディスク機能」ももちろん搭載。頻繁なディスクアクセスを行い速度低下の原因となるBGMのストリーミングも、データをユーザーの任意でメモリースティックの空きエリアに転送し、メモリースティックを「メモリーディスク」として使用することでゲームをスムーズに進行することができる。
☆壁紙モード
ゲーム中のあらゆるグラフィックをPSPのデスクトップグラフィックとして、メモリースティックに記録できる。
■ゲームシステム
『planetarian』には、従来のテキストアドベンチャーとは異なり、選択肢がない。「映画を観る」かのように、もしくは「小説のページをめくる」かのように、プレイヤーは用意された物語を、ボタンを押すことで進めて行くだけのデジタルノベルとなっている。このように過ぎるほどにシンプルな操作方法で、より感情移入しやすい環境を作ったうえで、特殊かつ多様なエフェクトと美しい音楽と映像、そして秀逸なストーリーにより、感動の作品に仕上がっている。
■登場キャラクター
ほしのゆめみ
身長 / 155cm (帽子なしの頭頂高)
体重 / 不詳 (同体形の人間よりは重め)
大戦前に生産された量販型コンパニオンロボット。外観は15~16歳の少女を模して造られており、一見人間と区別がつかない。老舗百貨店である花菱デパート本店の屋上プラネタリウム館に配属され、人間の同僚たちに混じって接客及びプラネタリウム投影の解説業務を行っていた。
30年前の戦争勃発直後、職場のある都市が細菌攻撃を受けて放棄されたとき、そのままプラネタリウムに取り残される。その際に設定を初期化されることも、電源を切られることもなかったために、彼女は「客が来ないのは流行が変わったせい、スタッフがいないのは慰安旅行に出かけたせい」と思い込んだまま、来るはずのない客を平然と待ち続けていた。
基本ソフトウェアにバグがあり、人間相手に冗長な会話を繰り返してしまうという悪癖を持つ。ロボット特有の杓子定規な思考と同時に、ガラクタを集めて花束を自作したり、上位機種の「涙を流す機能」にあこがれたりと、多彩な面を見せる。観客やスタッフたちに長い間愛されていた、おしゃべりで幸せなロボット。
ゲームタイトル | planetarian~ちいさなほしのゆめ~ |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
ジャンル | SFデジタルノベル |
発売予定日 | 2009年2月28日、3月1日 (イベント会場限定) |
価格 | 3,000円 |
A (全年齢対象) |
(C) 2009 Key/ VisualArt’s /PROTOTYPE |