「舞台挨拶ということで、満員じゃなかったらどうしようかと思ってた」と妻夫木。会場はもちろん満席。その心配は杞憂に終わった

映画『感染列島』の大ヒット御礼舞台挨拶が11日、都内の日比谷スカラ座にて催された。舞台挨拶には主演の妻夫木聡と監督の瀬々敬久が登壇。女性ファンの黄色い声援が飛び交う中、軽妙な掛け合いで観客を楽しませた。

MCの案内で、大きな歓声と共に迎えられた二人。ネットで批判的な意見をわざわざ探して見たりと自虐的な行為をよくしてしまうという瀬々監督は、昨年末胃に炎症を起こし胃カメラを飲んだのだとか。それにかけて「20億突破すると僕の胃も治ると思いますので、皆さんよろしくお願い致します」とずいぶんなPR。妻夫木も負けじと「『20世紀少年』を捨ててこっちに来てくれたお客さんがこれだけいたということで、それだけで僕にはすごく嬉しいことです」とジョークを交えた挨拶で会場を沸かせた。

ネットの批判意見などを見るのは好きでやっているという瀬々監督(左)。しかしそれで体をこわしてしまっては元も子もないのでは…。韓国での上映に関しては「いや~、本当にカムサハムニダ(韓国語で"ありがとう")ですね」と妻夫木

本作は11日で110万人の動員を記録、20億円突破もほぼ確実ではないかとされている。また、韓国での公開も決定しており、なんと150スクリーンで公開されるという。さらに、本作はハリウッドの映画製作会社からリメイクのオファーがきており、現在2社がリメイク権を争っている状態だ。

このマスクを…

ハリウッドでのリメイクについては、「本当だったら、というか本当なんですよね」と半信半疑なところもある妻夫木。瀬々監督は急遽ハリウッド版のキャスティングを開始。「妻夫木くんが主演で、監督はスティーブン・スピルバーグ、共演はケイト・ブランシェット、キャストはラッセル・クロー、モーガン・フリーマン。どう?」と問いかけると、妻夫木は「いや〜、もう死んでもいいですよ、それ」と相好を崩した。


本作ではプロモーションの一環として、名古屋の金のしゃちほこや大阪の食い倒れ太郎など、いろんなものにマスクをつけてきた。その甲斐あってか、マスクの売り上げ数が昨年の4倍を記録しているという。妻夫木曰く、「僕も今大河ドラマやってるんですけど、現場でもマスクをつけている人がすごく多くなっていますね」。そこで"マスク着用キャンペーン"の締めくくりとして、妻夫木がお客さん1名にマスクをつけてあげることに。抽選で選ばれた幸運な女性にマスクをつけてあげた妻夫木は、「マスクを人につけたのは生まれて初めてですね。ちょっと緊張して手が震えてしまったんで、上手くつけられなかったんですけど」とはにかんだ。

「レザー仕様です。なので完全にマスクとしての意味がありません」と観客の笑いを誘う妻夫木。当選した女性にマスクをつける場面では、羨望・嫉妬の声が会場に響き渡った

映画『感染列島』は、現在全国東宝系で上映中。