「Endeavor NA」シリーズは、13.3型液晶を採用するコンパクトセミモバイルノートながらA4フルサイズと同等の性能を持っている。モバイルノートとしてだけではなく、机の上で場所を取らないメインマシンとしてもオススメできる高性能な一台だ。

評価機の主な仕様  [CPU] Intel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)  [チップセット] Mobile Intel PM45 Express  [メモリ] 2GB(最大4GB)  [HDD] 320GB  [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,280×800ドット)  [サイズ/重量] W322×D25.5~32.5×H235mm/約1.92kg  [OS] Windows Vista Home Premium  [直販価格] 173,250円(最小構成価格:139,650円)

Centrino 2対応のハイスペックマシン

「NA802」はCPUにIntel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)を搭載する。メモリやHDDはBTOで変更できるが、CPUはカスタマイズできない。これは筐体を薄くするため、基板に直接実装するタイプのCPUを採用しているので、換装に対応しないからだ。ちなみに、評価機は、Centrino 2プロセッサー・テクノロジーに準拠する仕様となっている。

評価機のメモリはノートPCとしては標準的な2GBで、HDDは店頭モデルには少ない7,200rpmタイプなので、レスポンスよく使えた。

マグネシウム合金製の天板は耐荷重150kgfの試験をクリアしており、満員電車で圧迫されても故障の心配は少ない。さらに、表面には多少の擦り傷なら元通りに復元する「自己治癒コート」塗装を施している。

全体的に丸みの少ないシャープなボディ。天板の自己治癒コートは、擦り傷程度なら問題ない。ただし、カッターで切ったような深い傷は治らないので注意が必要だ

ACアダプタのサイズは104×44×29mmで、コードを含め重さは322g

標準バッテリー装着時の最大駆動時間は約4.1時間。実稼働ではさらに短時間になることもあり、セミモバイルノートとして考えるとやや短い。本格的なモバイルというより、社内の会議室や、電源を確保できる外出先などへの持ち出しに適しているだろう。

ヒンジは柔らかめで、ディスプレイの開閉は片手で行える

標準バッテリーを装着すると、背面からやや飛び出してしまう

高性能のグラフィックスでホビーユースにも向く

手ごろな価格のノートPCながら、グラフィックスチップにNVIDIA GeForce 9600M GTを採用し、ゲームなどの高いパフォーマンスが要求されるホビーユースを楽しみたい人にもオススメできる。

液晶は、1,280×800ドットの光沢タイプしか選べないが、ビジネスユースで光沢液晶の反射が気になる人は、オプションでノングレアフィルターを追加する選択肢が用意されている。

明るい光沢液晶は、画面をあざやかな色合いで表示する。反面、蛍光灯の光などが入ると、やはり映り込みが気になった

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、「グラフィックス」が5.9、「ゲーム用グラフィックス」が5.5で、予想通りのハイスコアをマークした。そのほかは、「プロセッサ」が5.2、「メモリ」が5.9、「プライマリ ハードディスク」が5.9。すべての項目で5を超える高水準となった。

Windowsエクスペリエンスインデックスでは軒並み高い数値を示した

■3DMark06のベンチマーク結果
3DMarks 5565
SM2.0 2177
SM3.0 2103
CPU 2072
■PCMark05のベンチマーク結果
PCMarks 6451
CPU 5721
メモリ 5013
グラフィックス 6979
HDD 8305
■FFBenchをローモードでループさせたバッテリ持続時間 1時間30分