既報「『花粉前線は昨年より1週間程早め』--環境省、早めの花粉対策を喚起」のとおり、環境省でも花粉対策を促し、いよいよ花粉の飛散する時期が迫っている。グラクソ・スミスクラインは運営するWebサイト「コンタック総合研究所」では、花粉症患者を対象に花粉症が与える社会的影響を訊ねた調査結果を発表した。

調査は、コンタック総合研究所が2008年12月24~25日にかけて、全国の20~39歳までの花粉症患者男女411人に対して実施。花粉症により国民レベルで影響を受けるものを複数回答で訊ねたところ、72.5%の人が「仕事の効率が落ちることによる生産性の低下」を挙げ、もっとも多かった。以下の回答では「ティッシュの使用による環境資源の消費」(50.9%)、「外出が億劫になることによるレジャー産業の不振」(47.2%)、「嗅覚が鈍くなったり感覚が鈍くなることによる危機回避能力の低下」(40.1%)が続いた。

一方、花粉症で生産性が低下したことによる1日あたりの損失額の平均は5,949円。平均付近の5,000円と答えた人の主な回答理由では「時給2,500円として2時間の作業遅れ=5,000円」、「平均的な日給の4割程度」、「1日1万円は稼いでいるが効率的には花粉症の影響がない時期の半分だから」など、時給や日給から1日の労働時間のうち花粉症で影響がでると想定される2~5割程度を損失とみなす傾向にあったという。また、最高損失額は100万円で「1日で使うティッシュの量がとても多いから」という理由だった。

さらに、"花粉症のせいでいつもよりもなくなる○○力"の空欄を自由回答で記入する項目では、「集中」力が1位の61.8%で、2位の「気力」(3.4%)を大きく引き離した。以下、3位「女子力」(2.7%)、4位「思考力」(2.4%)、5位「行動力」「注意力」(1.9%)と続く。順位外では「潤い力」(20代女性)、「キラキラ力」(20代女性)、「モテ力」(20代男性)、「魅力」(20代女性)などの回答も見受けられた。