三洋電機は12日、リニアPCMレコーダー「ICR-PS503RM」(内蔵メモリー4GB)「ICR-PS501RM」(内蔵メモリー2GB)を発表した。発売は2月20日で、価格はオープン。推定市場価格は、ICR-PS503RMが2万円前後、ICR-PS501RMが1万5,000円前後。
両製品は、ICレコーダー「DIPLY」(ディプリ)シリーズの中核モデルで、音質・機能・操作性の高さを特徴としている。前方正面の集音性に優れセミナーや講義などに適した「指向性ズームモノラルマイク」と、周囲の音を360度バランス良く集音し、会議や音楽録音などに適した「全方向性ステレオマイク」の合計3つのマイクを搭載。用途に応じて切り替えることにより幅広く活用することができる。
録音フォーマットは、無圧縮で高音質録音が可能なリニアPCM形式と、長時間録音が可能なMP3形式に対応している。リニアPCM録音は、オーディオCDレベルの「16bit、44.1kHz、1,411kbps、最高21,000Hz」モードを搭載。MP3録音は「44.1kHz、320kbps、最高20,000Hz」の高音質モードを搭載しており、会議から楽器練習などにも使用可能だ。どちらの録音形式も「Windows Media Player」での再生が可能だ。
ステレオCODECにはWolfson製を使用。録音レベルメーターとピークランプを使って60段階の録音感度調整が可能なマニュアルレベル調整機能や、突然の過大入力を自動で調整し音の歪みを抑えて録音するピークリミッター機能など、音楽録音に適した多くの機能を搭載している。また、録音入力レベルを周波数帯域ごとに調整可能な5バンドグラフィックイコライザー機能も搭載している。
その他、音楽・会議・講義・口述・お気に入り、など、シーンに応じて簡単に推奨設定を選択することができる「シーンセレクトボタン」を搭載。録音時に空調音や風切音などを低減するローカットフィルターや再生時に高域と低域ノイズを低減させ、主要な音声部分を聞き取りやすくするクリアボイス機能、楽器練習や語学学習などで便利な「21段階再生速度調節機能」なども搭載している。USB 2.0に対応、スライド式USBダイレクト接続により、簡単に高速なデータ転送ができる。microSDHC規格対応のメモリースロットを搭載しているため、別売りのメモリーカードを使用することにより、内蔵メモリーを気にせず高音質長時間録音が可能だ。
録音フォーマットは、PCM(WAV)/MP3、再生フォーマットは、PCM(WAV)/MP3/WMA/PDDRM-WMA。なお、PCMは本機で録音したファイルのみ再生可能。サイズは、35.4(W)×103(H)×13.9(D)mm。質量は約53g(電池含む)。電源は、単4形電池×1本(アルカリ乾電池、eneloop充電池使用可)。
最大録音時間 | 録音モード | 内蔵メモリ | |
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4GB(PS503RM) | 2GB(PS501RM) | ||
リニアPCM(44.1kHz) | 約6時間 | 約3時間 | |
ステレオMP3(320kbps) | 約27時間 | 約13時間 | |
ステレオMP3(192kbps) | 約45時間 | 約22時間30分 | |
ステレオMP3(128kbps) | 約68時間 | 約34時間 | |
ステレオMP3(64kbps) | 約136時間30分 | 約68時間 | |
モノラルMP3(32kbps) | 約273時間 | 約136時間 |