宮崎あおい主演・宮藤官九郎脚本・監督の、話題作『少年メリケンサック』の公開直前イベント「栗田かんなのバレンタインナイト」が10日、都内・赤坂BLITZで催された。イベントには、宮崎あおい、三宅弘城、宮藤官九郎のほか、パンクバンドのZAZEN BOYS、SAKEROCK、銀杏BOYZらも登場。会場に集った大勢のファンの前で熱いライブパフォーマンスを披露した。
本作で初めてパンクに触れたという宮崎は、「メンバーのものに関してはすごくかっこよかった」と、本作で使用している楽曲がずいぶんお気に召した様子。でも、その他のパンクに関してはなかなかなじめないのか、パンクが好きになりましたかという質問には、しばし悩んだ後「パンク……好きです!」と返事。すると、宮藤からすかさず「嘘です!」と合いの手が飛んできた(「好きです!パンク!嘘です!」は本作のキャッチフレーズ)。
本作の撮影は、大河ドラマの『篤姫』と収録時期が重なったこともあり、多忙を極めたはずだが、当の宮崎は「大変だったことは全然覚えていないです。タフですし、好きな仕事をやっているので」と全く問題にしていないようだ。そんなはつらつとした宮崎の回答に、両脇の二人からは少しため息が。宮藤監督からは「僕は最近そうでもない」などとぼやきも漏れていた。
誰が一番かっこよかった?との質問にしばし沈黙した後「みんなかっこよかったです」と答えた宮崎あおい。一流の女優は気の遣い方も一流みたい? |
「今まではコメディ系の作品が多かったが、違うジャンルの作品にも挑戦してみたい」と語るクドカン。新しい作品への意気込みも十分だ |
「お姫様」と「派遣OL」という役の切り替えは特に苦労はしなかったようで、「周りの空気で変えてもらう」と宮崎は話す。本作では、「(内面的な設定がどんどん変わるので)役作りしてもあまり意味ない」と自ら放言する宮藤監督だが、「そういった変更に対して反応が早いんですよ。すぐに応えてくれる。反射神経がいいというか、本当すごいなと思いました」と宮崎の女優としての実力とセンスを褒めちぎりだった。
なお、イベント名に「バレンタイン」という言葉が含まれていたこともあり、宮崎からのチョコレートをちょっぴり期待していた宮藤と三宅だが、当の宮崎からは「今日は用意してません。10日ですし」とつれない返事。しかし、バレンタイン当日の2月14日はちょうど本作の公開初日。「14日にもらえるのかなと思っています」と二人は期待をふくらませていた。
そして宮崎は夫の高岡蒼甫に浮気報道があったことに関しては、「知ってます」と至って冷静。「大丈夫です。仲良くやっています」と笑ってみせた。
『少年メリケンサック』は2月14日(土)全国東映系ロードショー。