セイコーエプソンは10日、インクジェット複合機「マルチフォトカラリオ」の新製品として、スーパー3G対応FAX搭載モデル「マルチフォトカラリオ PX-601F」を発表した。価格はオープンだが、店頭予想価格は30,000円前後。発売日は19日。
マルチフォトカラリオ PX-601Fは、A4プリンタ、2,400dpi CISスキャナ、コピー、スーパー3G対応FAX機能を備えた2.5型液晶搭載複合機。同じくFAX機能を搭載した「マルチフォトカラリオ PX-FA700」の後継モデルで、新たに有線/無線ネットワーク機能が追加された他、A4普通紙印刷速度がカラー37ページ/分、モノクロ38ページ/分、L判が55秒に高速化されているのが特徴だ。
プリンタヘッドは、2008年10月に発売された高速モノクロプリンタ「カラリオ・プリンタ PX201」相当のものが搭載され、46番系(CL)と56番(Bk)インクが採用されている。また、大容量ブラックインクカートリッジに加え、カラーインクカートリッジが空になった場合でも最長5日間はブラックインクだけを使用したモノクロプリントが可能な「黒だけでモード」や、文字領域と画像領域を認識し、文字領域では文字再現性重視、画像領域では色再現性・細部再現性重視で画像処理を行う「領域判定コピー」にも対応している。
デザイン面では、プレミアムモデル「マルチフォトカラリオ EP-901A」の流れをくむブラックベースのデザインに一新。本体上部に配置されたオートドキュメントフィーダ(ADF)や90度まで角度調整できるチルトパネルなどを採用して使い勝手を向上させている。
本体サイズはW461×D346×H236mm、重量は8.3kg。対応OSは、Windows 2000 Professional以降、Mac OS X 10.3.9以降。印刷方式はMACH方式で最高解像度は5,760×1,440dpi。ノズル配列は黒が384ノズル、カラーが384ノズル(128ノズル×3色)。インタフェースは、USB 2.0×2、10/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g対応無線LAN。給紙枚数はA4が最大120枚、ハガキが最大50枚。