本田技研工業は、直列4気筒600ccエンジンを搭載するスーパースポーツモデル「CBR600RR」のエンジンなど各部の熟成を図るとともに、同社スーパースポーツモデルで初となる前後連動ABSを搭載した「CBR600RR ABS」を追加した。発売日は2月17日。また、個性的なグラフィックを施したスペシャルエディションを受注期間限定で4月10日に発売する。価格はCBR600RRが109万8,300円、ABSモデルが126万6,300円、スペシャルエディションが112万9,800円。
「CBR600RR」は、国内では2003年7月に発売。2005年1月と2007年5月にフルモデルチェンジを行ない、動力性能や車体の取り回しやすさをさらに向上させている。
今回の「CBR600RR」は、エンジンの吸気ポートの内面に特殊処理を施すことで混合気の流れのスムーズにし、同時に排気系の見直しとECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)のセッティング変更により出力特性を改善した。フロントブレーキのキャリパーには、軽量で剛性に優れるモノブロックタイプを採用し、効率や応答性を高めた。外観では、アンダーカウルを左右のエンジンカバー部まで覆う新形状とすることで、高速域での空力特性向上させている。車体色は3種類のカラーバリエーションが用意される。
「CBR600RR ABS」は、同社としては初となるスーパースポーツモデル用の電子制御式「コンバインドABS」(前後連動アンチロックブレーキ)を搭載。ブレーキング時の安心感を高めた。コンバインドABSの機構は同時発表のCBR1000RRと同じ。車体色は、ABSタイプの専用カラーのパールサンビームホワイト(トリコロール)のみとなる。
「CBR600RR・スペシャルエディション」は、両サイドのカウリングにフェニックスとモノグラムのコンビネーションパターンを施すなど、大胆なグラフィックを施したモデル。ボディカラーはパールシーシェルホワイト(エクストリームカラー)となる。受注期間は、2009年2月10日から同5月7日まで。
CBR600RR(含スペシャルエディション)の主な仕様は以下のとおり([カッコ]内はCBR600RR ABS)。全長2,010mm×全幅685mm×全高1,105mm、ホイールベース1,380mm、シート高820mm、車両重量187kg[197kg]、水冷・4ストロークDOHC4気筒エンジン、599cm3(ボアφ67.0×ストローク42.5mm)、最高出力57kW(78PS)/12,000rpm、最大トルク52Nm(5.3kgm)/10,000rpm、6速MT、セルフ式スターター、タンク容量18L、タイヤ:前120/70ZR17M/C(58W) 後180/55ZR17M/C(73W)、燃費29.0km/L(60km/h定地走行テスト値)。