『幸せのちから』のガブリエレ・ムッチーノ監督が、再びウィル・スミスとのコンビで製作した映画『7つの贈り物』。2月21日の公開に先駆けてウィルとムッチーノ監督、ヒロインを務めたロザリオ・ドーソンが来日し、9日に東京・六本木で来日記者会見を行った。
「この1年の間に3度も来日してるんだよ。だからそろそろ日本の市民権をもらってもいいんじゃない?(笑)」と、登壇するなりジョークを飛ばして報道陣を笑わせたウィル。さらにムッチーノ監督が挨拶する前に、突然、「ガブリエーレ・ムッチーノ! オオ! ガブリエーレ!! ガブリエーレ!!」。これには監督も、「……3年間ずっとこの調子です。こんな人と付き合っているんです」と苦笑い。
「彼は『幸せのちから』も監督してくれたんだよ」とウィル。続けて、「ところで監督、ウィル・スミスと一緒に仕事するのはどんな気分でしたか?」と自嘲気味に尋ねると、監督からは「僕は小さな仕事ばかりしてきたけど、このハリウッドの大物俳優に奨励されて一緒に仕事できたのは、本当に素晴らしい経験でした」と称賛のコメントが。ウィルは立ち上がり、監督と熱い抱擁を交わした。
「この映画にはエイリアンも出てこない、爆発もない、特殊効果にも頼らない作品。でも、見る人にエモーショナルな感動をもたらしてくれると思います」 |
今回もウィルと名コンビぶりを発揮したガブリエレ・ムッチーノ監督 |
その後も、通訳が喋る間にボイス・パーカッションでリズムを付け、監督の長いコメントの間に「ZZZ…」と眠る真似をし、「後で今の答えを印刷したものを送るから(笑)」と言って報道陣を笑わせるなど、旺盛なサービス精神がもたらすウィル独特のパフォーマンスは健在。しかし劇中のラブシーンに話が及ぶと、ロザリオに「いい部分だけをコメントしてくれよ」と牽制する場面も。
「私もウィルも緊張していたし、お互いラブシーンを演じたことがあまりなかったから、非常にデリケートになっていたのよ。とくにウィルのほうが神経質になっていて……」とロザリオ。撮影中も、肌が露出しすぎた時の対策や、カットがかかった後の彼女への対応なども含めて、非常に細かいところまで気を配っていたとか。
一方のウィルは、「ラブシーンはすごくぎこちないものなんだよ。現場では大勢の人が見ているし、愛の行為をするふりをしないといけないんだよね。しかも人前で!」とコメント。さらに続けて、「さっきロザリオは『神経質』と言ったけど、僕は彼女に敬意を払っていただけなんだよ。おばあちゃんから女性に敬意を払うことを教え込まれたから、ラブシーンだからといって嫌らしさを丸出しにするような男だとは思われたくなかったのさ」と反論する場面も。
しかしロザリオから、「敬意を払ってくれたから、彼は私の腕の中で震えていたのよ(笑)」との発言が飛び出すと、報道陣も大爆笑。サービス精神旺盛なウィルも、演技においては非常に繊細な一面があることをうかがわせた。
『7つの贈り物』は、2月21日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。