シャープは9日、「手書きパッド」が従来機に比べて約30%大きくなった「Wタッチパネル」搭載の電子辞書「Papyrus(パピルス)」(PW-AT790)を発売した。価格はオープンで、推定市場価格は3万円前後。

パピルス「PW-AT790」。手書きパッドが大きくなり、操作性が向上している

今回発表されたPW-AT790は、生活からビジネスまで、幅広く役立つ100コンテンツを収録した生活総合モデルで、1月23日に発売されたカラー液晶搭載の「PW-AC890」のモノクロ版ともいえるタイプ。

同製品では、従来機「PW-AT780」と比べ、約30%大きくなった手書きパッドを備え、画数が多く複雑な漢字も入力しやすくなっているのが特長。新たにキーボード入力に加え、手書きパッドにペンタッチすることでかな入力ができる「かなタッチ入力」を採用している。

また、手書きパッドに加え、メイン画面もペンタッチに対応。メニューリストや音声マークをペンでタッチすると、メニュー画面の切替などの操作ができる。さらに、表示された単語や文章をペンでなぞると、「マーカー(マーカーを引く)」「音声(英単語などを音声再生)」など使用できる機能を表示する「なぞって&タッチ」も搭載。紙の辞書のように、コンテンツの内容にペンで直接書き込むことができる「手書き暗記メモ」も装備する。

このほか、図表や音声も充実させた「広辞苑 第六版」では、鳥の鳴き声やクラシック音楽・民謡の演奏(一部のみ)などの音声ファイルも収録。音で聴いて辞書の内容を確認することもできる。

主な仕様として、使用可能時間は約120時間(LR03使用時)、5.5型HVGAモノクロ液晶(タッチパネル付)、電源は単4形アルカリ乾電池/Ni-MH×2本、本体サイズ146(W)×20.1(H)×105.8(D)mm(閉時・突起部含まず)、重さ約323g(電池・タッチペン含む)。本体カラーは、パールホワイトとブラウニッシュブラックの2色。