ジャパンケーブルネット(以下、JCN)とKDDIは10日より、ケーブルテレビ等JCNのサービスを便利に利用できる「JCNケータイ」の提供を開始すると発表した。オリジナルのメインメニューや待ち受け画面やSTB(セットトップボックス)との連動により携帯電話から番組録画予約ができるサービスの提供を予定している。

JCNケータイは、メニューデザインやボタン操作などをカスタマイズできるauの「ナカチェン」サービスの技術を使ったもの。対応機種は、Woooケータイ W63H / EXILIMケータイ W63CA / AQUOSケータイ W64SH(2009年2月現在)。JCNグループの取扱い局(JCN市川・JCN小田原・JCN鎌倉・JCN中野・JCNマイテレビ、順次拡大予定)にて対応機種を購入すると、「JCNケータイアレンジキット」を設定した携帯電話が届く形となる。アレンジキットの設定は無料。

メインメニューには、シンプルでわかりやすい画面に「JCNグループモバイルサイト」へ直接アクセスできるリンクが表示される。同サイトではサービス紹介やキャンペーン情報のほか、地域・生活・行政情報など、ケーブルテレビ局ならではの地域情報等が提供される。

「JCNケータイ」の利用イメージ

また、3月からは携帯電話からの番組録画予約サービスが提供される予定だ。専用アプリ(機種によってはブラウザ)から録画したい番組を選択し、リモート予約をすると、対応のHDD内蔵STBで録画することができる(ケーブルテレビ放送の地上・BSデジタル放送番組が対象)。この機能はインターネット接続サービスの有無に関わらず、携帯と対応STBで利用することができる。さらに、携帯電話での録画番組視聴や番組連動キーワード検索などの機能の開発も進められているという。

外出先からリモート録画予約が可能に

他キャリアへの対応についてJCNでは、「サービスによっては利便性を考慮して個別に検討する」(JCN広報)としているが、事業としてはauとの協業で進める考えだ。両社はFMBC(固定通信、移動通信、放送を融合した通信サービス)をより便利に利用できるサービスの提供を目指し検討を行うとしている。