第51回グラミー賞受賞式が、現地時間2月8日17時(日本時間2月9日10時)から、アメリカ・ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われた。最優秀レコード賞を、70年代に一世を風靡したイギリスのバンド、レッド・ツェッペリンの元ボーカル、ロバート・プラントと、アメリカのカントリー歌手、アリソン・クラウスのデュエット曲『プリーズ・リード・ザ・レター』が受賞。彼らは他に最優秀アルバム賞や最優秀ポップ・コラボレーション賞など、合計5部門で栄冠を勝ち取った。

『プリーズ・リード・ザ・レター』で最優秀レコード賞を受賞したロバート・プラント&アリソン・クラウス

主要4部門中、新人賞を除く3部門を含むトータル7部門にノミネートされていたイギリスのロックバンド、コールドプレイの『美しき生命』は、最優秀楽曲賞や最優秀ロック・アルバム賞など、3部門で受賞。また、最優秀新人賞は、イギリスの女性シンガーソングライターのアデルが獲得。例年になく英国出身のアーティストのノミネートが多いことで注目されていた今年のグラミー賞は、主要4部門をすべてイギリス出身アーティストが占めるという結果になった。今回最多の8部門にノミネートされたリル・ウェインは、最優秀ラップアルバム賞など4部門で受賞した。

日本勢では、最優秀サラウンド・サウンド・アルバム賞に「コーネリアス」の小山田圭吾、クラシックの最優秀歌唱パフォーマンス賞にメゾソプラノ歌手、藤村実穂子、最優秀レゲエ・アルバム部門にSoulJaがノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃した。

第51回グラミー賞 主要部門受賞リスト

部門 受賞アーティスト・作品
最優秀R&Bアルバム ジェニファー・ハドソン『ジェニファー・ハドソン』
最優秀カントリー・グループ シュガーランド『ステイ』
最優秀楽曲賞 コールドプレイ『美しき生命』
最優秀ポップ・コラボレーション ロバート・プラント&アリソン・クラウス『リッチ・ウーマン』
最優秀ロック・アルバム コールドプレイ『美しき生命』
最優秀レコード ロバート・プラント&アリソン・クラウス『プリーズ・リード・ザ・レター』
最優秀新人賞 アデル
最優秀男性ポップ・ボーカル ジョン・メイヤー『セイ』
最優秀ラップ・アルバム リル・ウェイン『ザ・カーターIII』
最優秀アルバム ロバート・プラント&アリソン・クラウス『レイジングサンド』