米AMDは、Socket AM3版のAMD Phenom II X3/X4シリーズを発表した。AM3マザーボードと組み合わせることでDDR3 SDRAMを利用できる。ラインナップはクアッドコアのX4 810、トリプルコアのX3 720 Black Edition/710の3モデル。

プロセッサの内蔵メモリコントローラがDDR2/DDR3に両対応しており、全て既存のSocket AM2+マザーボードでも利用できる。AM2+マザーボードとの組み合わせではDDR2-1066MHz、同AM3マザーボードではDDR3-1333MHzのメモリをサポートする。

リテールパッケージの価格はX4 810が17,980円、X3 720 Black Editionが14,980円。3モデルのうちX3 710は店頭販売の予定が無い。各モデルの主な仕様は以下の表の通り。

モデル X4 810 X3 720 BE X3 710
動作周波数 2.6GHz 2.8GHz 2.6GHz
コア数 4 3
L1キャッシュ 128KB×4 128KB×3
L2キャッシュ 512KB×4 512KB×3
L3キャッシュ 4MB 6MB
HyperTransport 3.0
製造プロセス 45nm SOI
ダイサイズ 258平方mm
トランジスタ数 約7億5800万
Nominal Voltage 0.875-1.425V 0.850-1.425V 0.875-1.425V
Max Ambient Case Temp 71℃ 73℃
Max TDP 95ワット

メモリサポート以外は基本的には従来のPhenom IIと大きく変わらないが、HyperTransportのスピードが2GHzに向上し、電圧や関連してTDPなども細かく変更されている。ほか、特にクアッドコアのX4 810ではL3キャッシュの容量がX4 900番台の6MBから4MBへと減らされている。