なぜカエル?
IntelのクワッドコアCPUとしては初めて65Wという省電力を実現した製品が7日(土)から発売。Core 2 Quadシリーズの「Q9550s」「Q9400s」「Q8200s」の3モデルで、末尾に「s」が付いているのが目印。動作クロックやキャッシュメモリなどのスペックは「s」無しのモデルと同じになっている。
■Core 2 QuadのTDP 65Wモデル | |||
モデル | 動作クロック | L2キャッシュ | 価格帯 |
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Q9550s | 2.83GHz | 12MB | 37,000~38,000円前後 |
Q9400s | 2.66GHz | 6MB | 33,000~32,000円前後 |
Q8200s | 2.33GHz | 4MB | 24,500円前後 |
AMDのクワッドコアCPUとの比較において、Intelに欠けていたのが省電力モデルだった(Phenom X4には9350e/9150eという65W版がある)。LGA775のMini-ITXマザーボード「DG45FC」などもあるので、省スペースで高性能なPCを自作したい向きにはいいだろう(Intelの互換性ツールによると、使用可能らしい)。
ただし、売れるかどうかについては、どのショップも「値段が……」とちょっと渋い顔。今年に入ってからCore 2 Quadが大きく値下がりした影響もあり、通常版との価格差は1万円程度に開いてしまっている。95Wの従来モデルも低クロック版では実際にはそんなに電力を食っていないという話もあり、省電力のメリットが比較的大きいQ9550sに期待するスタッフが多かった。
ちなみに、製品パッケージは従来とほとんど同じだが、なぜか右下にカエルの絵が描かれている。全く意味は不明だが(エコをアピール?)、これには「Palitかいっ」というツッコミも。