大阪証券取引所(大証)と米ナスダックOMXは、戦略的パートナーシップに関わる覚書を締結したと発表した。

パートナーシップ関係の構築により、進行企業向け市場および金融派生商品(デリバティブ)市場の売上高増を目指す。また、市場情報や人員の交換、相互上場の可能性についても協力体制を構築していく意向だ。さらに、大証が2010年にもリリースを予定している、デリバティブ商品の次世代の取り引きプラットフォームの技術仕様の策定についても共同で取り組んでいくという。

今回のパートナーシップの締結について、両社の代表は「我々は日本人投資家だけでなく、グローバルな投資家に対しても利益を享受する機会を提供するために、ナスダックと協力する。今回のパートナーシップの締結により、日本市場の成長に貢献することができるだろう」(大証取締役社長兼CEOの米田道生氏)、「我々は、今回のパートナーシップを誇りに思い、興奮している。また、大証との協力関係は、我々に日本という安全な市場への直接的なチャンネルを提供し、この重要な地域において我々の存在を拡大し、浸透させることにもつながるだろう」(ナスダック社長・Magnus Bocker氏)とコメントしている。