マスプロ電工は4日、CATV卓上ブースター「7TB15BC-P」「7BCTB15-P」を発表した。7TB15BC-PはCATV専用のブースターで、7BCTB15-Pは、CATVの信号に加えてBS/CSの信号も増幅するモデル。発売は2月中旬で、価格は、7TB15BC-Pが1万5,540円で、7BCTB15-Pが1万7,220円。

CATV専用の卓上ブースター「7TB15BC-P」。BSやCSの信号はそのまま通過する

両製品は、業界初の家庭用CATVブースター。一般的に、CATVが導入されている環境では、良好な受信に必要なレベルの信号が届いているが、マンションなどの集合住宅では信号レベルがぎりぎりというケースもあるという。そのような環境でも、壁のアンテナコンセントからダイレクトにSTBに接続していれば、受信には問題ない。しかし、STBとは別にレコーダーなどとの接続のために、アンテナコンセントからの信号を分配すると、CATVの信号も減衰してしまい、安定した受信ができなくなるケースがあるとのことだ。

今回発表された製品は、分配する前にCATVの信号を増幅するという機器。CATVで使用する周波数帯は70-770MHzと、VHFやUHFのテレビ放送が使用している周波数帯と重なる部分があるのだが、一般的なVHF/UHF用のブースターでは、使用できないチャンネルが出てしまうという。従来のCATV用のブースターは、高価で設置工事が必要な端末補償用の機器しか存在せず、一般ユーザーが気軽に使えるという製品は存在していなかった。

なお、出力は2系統装備されているので、これ1台でSTBとレコーダーの両方に接続することが可能だ。CATVのゲインは、13-17dB。ただし、CATVの登り信号は通過しないため、ケーブルモデムなどを利用することはできない。

CATVとBS/CSに対応したブースター「7BCTB15-P」。BS/CSのゲインは14-22dB