石油情報センターが4日発表した石油製品の価格動向調査によると、2日現在のレギュラーガソリンの店頭価格は全国平均で前週比0.9円高の108.3円で、3週連続の上昇となった。ハイオクは前週比0.9円高の119.2円、軽油は同0.2円安の102.2円だった。
平均価格が上がったのは41都道府県で、前週の39都道府県から増加。青森、神奈川、大阪、香川の4県では前週に比べ下がったが、もっとも下落幅の大きかった香川でも前週比-1.0円にとどまった。変わらなかったのは岐阜、福井の2県。上昇した都道府県をみると、「理由は分からないがほかと違う値動きをしている」(同センター)という沖縄が8.9円と大幅に上がったほかは、0.1~2.5円の上昇幅に収まっている。平均価格がもっとも高かったのは今週も離島の多い長崎で116.5円、続いて鹿児島の114.1円。もっとも安かったのは群馬で103.4円。
これで3週連続の値下がりとなり、「底値を打った」(石油情報センター)1月13日調査時と比較すると全国平均は2.3円高となっているが、同センターは「原油価格は現在比較的落ち着いた状況。原油の調達価格から考えると1月全体でも値上がり幅は0.5円程度だろう。昨年後半、ガソリン価格が下がり続けた際に、需要の低迷で価格競争が激化し下がり過ぎた感じがある。その分を戻している『調整局面』では」と分析。気になる今後については「世界的な不況で需要が伸び悩んでおり、しばらくは小幅な動きが続くのでは」とのことだ。