米eBay傘下のSkypeは2月3日(ルクセンブルグ時間)、「Skype 4.0 for Windows」の提供を開始した。対応OSはWindows Vista、Windows XP、Windows 2000。最新版ではコミュニケーションツールとしての軸を従来の音声通話からビデオ通話にシフトさせ、ユーザーインターフェイスを刷新した。「5年間の歴史で、最も特色のあるリリースだ」とSkypeは説明する。

ビデオ通話にフォーカスした新ユーザーインターフェイスでは、デフォルト設定でビデオ画面が大きく中央に配置され、すぐにビデオ通話を開始できるように設計されている。ピクチャーインピクチャー機能を備えたフルウィンドウ表示に簡単に切り替えられるなど、通話相手と向き合って会話を楽しめるデザインだ。また常にユーザーが快適にビデオ通話を行えるように、インターネット接続状況に合わせてコミュニケーション環境を最適化する帯域マネージャーが新たに組み込まれた。400Kb/s以上の接続速度で、デュアルコアCPU搭載PC、Skype Certifiedの高品質ビデオWebカムを利用している場合は、30フレーム/sの高品質ビデオで会話できる。

Skype 4.0 for Windows

フルウィンドウ表示でのビデオ通話

音声については、新オーディオコーデックの採用により従来の半分の帯域使用で通信をまかなえるようになった。ブロードバンド接続を利用すれば、より広い帯域にわたるクリアでリッチなオーディオを楽しめる。

簡単・シンプルであるのも新ユーザーインターフェイスの特徴だ。数ステップを踏むだけでヘッドセット、マイク、Webカムなどのセットアップが可能。新しいConversationタブを通じて、複数の会話を1カ所で管理でき、ビデオ通話/ インスタントメッセージング/ SMS/ 音声通話など異なるコミュニケーション手段をシームレスに切り替えられる。この全ての会話が1つのウィンドウに整然と収まるデフォルト表示のほか、コンパクト表示、会話ごとに独立したウィンドウでの表示なども用意されている。