カプコンより、2009年3月5日に発売が予定されているプレイステーション 3およびXbox 360向けサバイバルホラー『バイオハザード5』。本作品では、「バイオハザード」シリーズの歴史にひとつの大きな区切りが訪れると言われている。今回は、ナンバリングタイトルなどで描かれた事件を紐解きながら、クリスたち主人公の軌跡を振り返ってみよう。

■『バイオハザード0』
1998年7月。アメリカ合衆国中西部に位置する工業都市、ラクーンシティ。北部のアークレイ山地をはじめとして美しい自然の残るこの土地で、人が食い殺される連続猟奇殺人事件が巻き起こっていた。事態を重く見たラクーン市警は、特殊部隊S.T.A.R.S.を派遣する。そこには巨大製薬企業アンブレラによる目論みが隠されていた……。

『バイオハザード0』の主人公、レベッカ・チェンバースとビリー・コーエン

■『バイオハザード』
1998年7月。黄道特急事件の捜索中、突如消息を絶った特殊部隊S.T.A.R.S.ブラヴォーチームを、クリス・レッドフィールドとジル・バレンタインをはじめとするS.T.A.R.S.アルファチームが捜索へと向かった。隊長のアルバート・ウェスカーに先導され、洋館へとたどり着くクリスたちだったが、その洋館こそ、対立組織への転進を図るアンブレラの研究員・ウェスカーが己の野望を遂行するために仕掛けた罠であった。

左からジル・バレンタイン、クリス・レッドフィールド、アルバート・ウェスカー。本作でクリスが初登場する。洋館事件では、特殊部隊S.T. A.R.S.アルファチームに所属。優れた観察力と洞察力でエースとして活躍。洋館事件の生存者のひとりでもある

■『バイオハザード3 ラストエスケープ』
1998年9月。洋館事件から2カ月、一時は平穏を取り戻したラクーン市に再び異変が起こる。市外では異常殺人が頻発し、奇病が流行しだしたのだ。t-ウィルスが流出し、街全体がバイオハザードに見舞われる。アンブレラの動きを極秘で調査するため、街に残留していたS.T.A.R.S.隊員ジル・バレンタインは街からの脱出を始める。しかし、アンブレラの放った追跡者が執拗にジルへと迫る……。

ジル・バレンタインが再びアンブレラならびにt-ウィルスに挑む

■『バイオハザード2』
1998年9月。音信の途絶えた兄クリスの消息を追って、妹のクレア・レッドフィールドはラクーンシティを目指し、バイクを飛ばしていた。同じころ、夕日に染まったハイウェイを走る一台の車があった。レオン・S・ケネディ。ラクーン市警に新しく配属が決まった新米警官だ。アンブレラ社の陰謀により、この世界が圧倒的な恐怖と絶望に包まれることを2人はまだ知らなかった……。

クリスの妹、クレア・レッドフィールドとラクーン市警のレオン・S・ケネディが活躍する

■『バイオハザード コード:ベロニカ』
1998年12月。奇病の原因がアンブレラの進める生物兵器にあることを察知したクリスは、単独で事件の真相を追う。一方、ラクーンシティを脱出したクレアは、兄の僅かな手がかりを頼りにヨーロッパへ向かうが、パリのアンブレラ研究所で捕らえられる。移送された先は、絶海の孤島・ロックフォート島。始祖ウィルス発見に深い関わりを持つアシュフォード家が統治するその島には、さらなる陰謀を企むウェスカーの姿もあった……。

舞台はラクーンシティからロックフォート島へ。クレアとスティーブ・バーンサイドの2人が活躍

ウェスカー(左)とクリス(右)。洋館事件以降、独自にアンブレラの陰謀を調査していたクリスだが、妹のクレアを救出するために向かった絶海の孤島で元隊長のウェスカーと対峙することになる

■『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』
2003年。S.T.A.R.S.を離れた後、私設対バイオハザード部隊を組織したクリスとジルは、秘かに稼働しはじめたロシアのアンブレラ支部を強襲する。しかし時同じくして、ウェスカーの謀略により狂気の蔓延する場所と変貌していた。極寒の地で、クリス、ウェスカー、アンブレラ残党による三つ巴の死闘が始まる……。

クリス(左)はジル(右)とともに私設対バイオハザード部隊を組織。この作品でアンブレラは終焉を迎える

■『バイオハザード4』
2004年秋。ラクーンシティの消滅から既に6年が経過していた。合衆国エージェントとなったレオンは何者かに誘拐された大統領の娘・アシュリーを救出するため、単身ヨーロッパの寒村を訪れていた。しかし、村人から情報は得られず逆に強襲を受け、一転して窮地からの脱出劇が始まる。さらにその村には、ウェスカーにより寄生生物「プラーガ」の情報を集めることを命じられたエイダ・ウォンの姿もあった……。

『バイオハザード2』のレオンが、合衆国エージェントになり活躍する。また、死んだと思われていたエイダ・ウォンも登場

■『バイオハザード5』
アフリカの大地に伸びる道を行く一台の車。やがて車はキジュジュ自治区内の近くに停車し、1人の男が降り立った。クリス・レッドフィールドである。クリスが辺りを見回していると、女性が近づいてきた。

「ようこそアフリカへ、シェバ・アローマよ」

差し出された手を握り返し、クリスは今回の作戦でも相棒がいることを知る。多くの任務をこなす中、失った仲間も少なくない。この世界は命をかけてまで守る価値があるのだろうか? その自問に、今はまだ答えはない。だが、クリスにはこれだけは分かっていた。俺にはやらなければならないことがある。

『バイオハザード5』オープニングの一部。寄生生物「プラーガ」を使ったバイオテロが起こっている様子のアフリカに舞台を移し、数々の任務をこなしてきたクリスが、これまでに明かされなかった真実を暴いていく

なお今回、プレイステーション 3版『BIOHAZARD 5』のハイブリッドBD仕様による映像特典に「ハリウッド全面協力による『BIOHAZARD 5』メイキング映像」のほか、「映画『biohazard DEGENERATION』トレーラー」が追加収録されることも発表されている。

ゲームタイトル バイオハザード5
対応機種 プレイステーション 3
Xbox 360
ジャンル サバイバルホラー
発売予定日 2009年3月5日
価格 8,800円 (プレイステーション 3)
8,800円 (Xbox 360)
CEROレーティング D (17才以上対象)
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