ニコンイメージングジャパンは、本格的な撮影ができる多機能、高性能なCOOLPIX(クールピクス) Pシリーズの新製品として「クールピクス P90」を発売すると発表した。発売は3月13日。価格はオープンだが、推定市場価格は5万2,000円前後。
ニコンのレンズ一体型デジタルカメラ「COOLPIX」のなかで、「P」シリーズはもっとも高性能なモデル。しっかりしたグリップと前方に伸びる鏡胴、電子ビューファインダーを備え、撮影しやすいスタイルとしている。
新しい「P90」は、26mmから624mm相当(35mm判換算)の24倍ズームレンズを搭載しているのが特長(P80は18倍)。レンズ前約1cmまでのマクロ撮影も可能とした。センサーシフト式の手ブレ補正機構も内蔵する。また、大型の3型液晶モニターながら、さまざまな撮影アングルに対応するチルト機構を採用した。
撮像素子は有効1210万画素、最高撮像感度はISO 6400を可能にした。ただしISO 6400/3200時は、画像サイズが3M(2048×1536)以下に制限される。感度はオート(ISO 64-800)、高感度オート(ISO 64-1600)のほか、上限を任意に設定可能。
通常連写は約1.4コマ/秒だが、「スポーツ連写モード」では、最高約15コマ/秒、最大45コマまでの高速連続撮影が可能。ただし画像サイズは3M以下に制限され、約15コマ/秒では16:9(1920×1080)に固定される。高速連続撮影時にシャッターを切る直前の最大10コマの画像を記録できる「先取り撮影」も搭載した。
露出モードはプログラムオート[P]、シャッター優先オート[S]、絞り優先オート[A]、マニュアル露出[M]の4つ。さらに「ユーザーセッティングモード」で、設定内容をモードダイヤルの「U1」「U2」に登録できる。そのほか、撮影シーンを見分けて自動設定する「おまかせシーンモード」も搭載する。
顔認識機能は、最大12人までの顔を同時に認識する。さらに、笑顔になった瞬間を自動で撮影する「笑顔自動シャッター」、笑顔になった瞬間を2コマ自動撮影し、目を閉じていないと判断した1コマのみを記録する「ぱっちり目モード(目つぶり軽減)」、撮影時に目を閉じていた人がいると警告する「目つぶり検出」、赤目が発生すると自動的に赤目部分をデジタル修正する「アドバンスト赤目軽減」なども装備する。
そのほか、撮影後に画像の暗い部分を明るく補正したり、コントラスト、色の鮮やかさを最適に調整する「簡単レタッチ」、撮影時に白とびや黒つぶれを抑える「アクティブD-ライティング」も備えている。
主な仕様は、1/2.33型有効画素数1210万画素CCD、焦点距離:4.6-110.4mm(35mm判換算:26-624mm)、23万ドット3型液晶モニター、約23万ドット0.24型電子ビューファインダー、ISO感度:ISO 64-6400(ISO 6400/3200時は画素数制限)、内蔵メモリー約47MB、SD/SDHCメモリーカード、充電式リチウムイオンバッテリー、サイズ114(W)×83(H)×99(D)mm、重量460g(本体のみ)。