シャープは2日、AQUOS Dシリーズ「LC-32DE5」「LC-26D50」「LC-20D50」の3モデルを発表した。発売は2月20日を予定しており、価格はオープン。市場価格は、LC-32DE5が14万円前後、LC-26D50が11万円前後、LC-20D50が9万円前後と予想される。
新Dシリーズの最大の特徴となっているのがその消費電力の低さ。32V型のLC-32DE5では、年間消費電力量66kWh/年(消費電力60W)、26V型のLC-26D50では年間消費電力量65kWh/年(消費電力59W)、20V型のLC-20D50では、年間消費電力量55kWh/年(消費電力55W)と、いずれも、業界No.1の低消費電力を実現。2008値省エネ基準達成率は、それぞれ303%、238%、200%となっている。
最近のテレビでは、どのモデルでも省エネ性能の高さを謳っているが、今回のDシリーズは、それらのなかでも、飛び抜けた性能を持つものだ。Dシリーズの昨年モデル「LC-32D30」(32V型)では、年間消費電力量が120kWh/年、消費電力が約144Wだったのに比べて、LC-32DE5では、1/2程度にまで、削減されたことになる。さらに、同社によると、2004年に発売したLC-32GD1では、年間消費電力量が238kWh/年だったとのことで、5年間で、約1/4にまで、消費電力が削減されたことになる。
これらは、電源回路の高効率化と、バックライトの効率化、バックライトから発する光を有効活用するバックライトシステムの開発などによるものとのことだ。これにより、低消費電力化は図られているが、画面のコントラストや輝度などは、従来モデルと同等、あるいは上回るという結果になっている(従来機のコントラスト比は1500:1。新モデルではLC-32DE5が3000:1で、他のモデルが1500:1。輝度は従来モデルと同じ450cd/m2をキープしている)。
今回発表されたDシリーズは3機種は、1366×768画素のハイビジョンパネルを採用したモデルだが、同社では、これらの省電力技術を、より大型のモデルにも採用していくとしている。
画質面では、新開発のLSIにより画像処理能力が向上。音質面でも、新開発の1ビットアンプの採用により、音声処理を全てデジタル化することで、より自然でクリアな音質を実現した。32V/26V型では「サイドポート・バスレフ」方式スピーカーを採用、低音の迫力を増している。