ワンピはラルフ・ローレン、アクセサリーはミキモト。シンプルな衣装だが双子を出産したばかりのママとは思えない抜群のプロポーションで、本当に色っぽい…

30日、都内でアンジェリーナ・ジョリーが映画『チェンジリング』の記者会見をお行った。前日はパートナー、ブラッド・ピット主演の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のジャパンプレミアであでやかな黒いドレス姿を披露し、華を添えていたアンジー。この日は、300人以上の報道陣の前に、胸元のあいたシルバー・グレーのニットワンピースで登場した。

会見冒頭で、「子供たちとキディランドや公園に行きました。今はお父さんが子供の面倒をみて、楽しんでいると思うわ」と日本でのプライベートを明かしていた。

タイトルの「チェンジリング」とは"取りかえられた子供"を意味しており、ストーリーは1920年代に起きた実話が基となっている。アンジェリーナ・ジョリー演じるクリスティンの息子が、とつぜん行方不明になる。5カ月後、警察により男児が発見されるが、その子供はなんと別人。否定するクリスティンは警察と闘うことを決意するが、思いも寄らぬ事態へ、物語は展開していく。

本作で今年のアカデミー主演女優賞にノミネートされ、ブラッド・ピットとともにWノミネートとなったが、子供にはあまり映画の話はしないとか。「子供たちは私が『カンフー・パンダ』にしか出ていないと思っているはずよ」

監督は『ミリオンダラー・ベイビー』などで二度のアカデミー監督賞の栄誉を得ている、クリント・イーストウッド。アンジーとは初のコラボレーションだ。

子供にまつわる重く、つらい作品のため、一度はオファーを断った彼女だったが、 「クリントと仕事ができたのは、エキサイティングな経験だったわ。いつもは、こういう監督なのねと冷静に思うのだけれど、今回は少女のように喜んでいました」と語った。

また、「ブラッド(・ピット)がこの作品を見て、『ヒロインはキミのお母さんに似ているね』と言っていたわ」と話したアンジー。自身も「母は優しかったけど、子供のことに関しては強さを見せる人だったの。撮影中はバッグの中に(亡くなった)母の写真を入れていたのよ」というエピソードも披露してくれた。

クリント・イーストウッド監督は早撮りで有名だが、「最初は1テイクですぐにOKが出て、次に進んでいくという彼の撮影方法にショックを受けたの」とアンジー。「けれど、感情的に演じる部分が多い作品だったから、このやり方はよかったと思うわ」

『チェンジリング』は2月20日(金)より、日劇PLEXなどで全国ロードショー。

撮影:石井健