観光庁はこのほど、当面の目標や具体的な施策とそのスケジュールを定めた「観光庁アクションプラン」を公表した。
アクションプランによると、訪日外国人旅行者数の目標を2010年までに1,000万人、2020年までに2,000万人と設定。中国、タイ、マレーシアなど外国人旅行者のビザ手続きの緩和・弾力化を外務省、法務省と調整を進めていく。成田空港をはじめとする各空港では、入国管理手続きの改善を務めるとしている。そのほか目標達成のために、2010年までの事業見直しとプロモーション事業のロードマップの作成、中長期戦略を策定していく。
一方、日本人の海外旅行者数では、2010年までに2,000万人を達成することが目標。チャーター便を促進するなど旅行会社のビジネス環境の推進や、海外修学旅行の実施を拡大させることで、若年層の海外渡航を促すとしている。国内観光旅行振興のための施策では、観光圏の整備促進や、行政・民間・地域の連携の場を整備、観光地の人材育成を支援し、2010年度までに国民1人あたりの平均宿泊数を4泊に伸張することを目指す。
この他、国際会議の開催件数を2011年までに5割増とすることを目標に「MICE検討会」を新たに設置する、金融政策や税制等による宿泊産業の活性化が盛り込まれた。今回策定された各施策は、当面の間、2年間を実施期間とし、効果の評価が行われる。