バックアップの重要性が説かれることは多いものの、その実情となると、三日坊主どころかこれまで1度もバックアップを行ったことがないという人もいるだろう。「Time Machine」は、そんな人のために用意された、Mac OS X 10.5 LeopardのOS標準バックアップシステムだ。
Time Machineを利用するには、HFS+形式(ジャーナリングを有効化したMac OS拡張)でフォーマットされた外付けHDDが必要だ。USB接続かIEEE1394(FireWire)接続かといった接続方法は問わない。MacとHDDを接続すると、「Time Machineでバックアップを作成するために"HDD(接続したHDDの名称)"を使用しますか?」といった旨のダイアログが表示される。ここで[バックアップに使用]ボタンをクリックすると、即座にTime Machine用HDDとして自動設定される。
その後、初回のみフルバックアップが行われ、以降は過去24時間の1時間ごとのバックアップ、過去1カ月間の1日ごとのバックアップ、バックアップ用HDDがいっぱいになるまでの1週間ごとのバックアップが自動的に実行される。ユーザーは何も作業を行う必要はない(バックアップスケジュールは固定で変更できない)。
バックアップ作成の予定時刻にMacがスリープ状態になっているか、バックアップ用HDDを外すなどして利用できない場合、バックアップは実行されない。Macまたはバックアップ用HDDが利用できるようになったときにバックアップ作成が再開される。
なお、HDDのバックアップ用フォルダ(後述するBackups.backupdbフォルダ)以外は、通常の空きスペースとして利用できる。
テスト用の環境としては、MacBookと24インチディスプレイ「LED Cinema Display」、ウェスタンデジタルジャパンのポータブルHDD「My Passport Studio」を用意した。「LED Cinema Display」はWUXGA(1920×1200)表示対応で、直販価格98,800円 |