パナソニックは29日、アルカリ浄水器「TK-AP10」を発表した。発売は4月1日で、価格はオープン。推定小売価格は3万円前後。また、据え置き型のアルカリ浄水器「TK-AS10」とアンダーシンク型のアルカリ浄水器「TK-AB40」も同時発表した。こちらも4月1日発売で、価格は、TK-AS10がオープン(推定小売価格3万円前後)、TK-AB40が14万4,900円。なおアンダーシンク型のTK-AB40の設置には工事が必要となるが、価格には工事費は含まれていない。

ポットと電解部分とが分離するアルカリ浄水器「TK-AP10」。ポットの部分は、そのまま冷蔵庫のドアポケットなどに保存可能だ

TK-AP10は、水を電気分解する部分と、ポット部分とを分離することで、ポット型浄水器に近い使用感を実現したアルカリ浄水器。ポット部分は、給水量1Lのポット型浄水器となっており、上から注いだ水がろ過される。ポットの底には弁が装備されており、電解部の上に乗せると、ポンプにより水が電解部に運ばれ、電気分解が済んだ水は、再びポットに戻されるという仕組みだ。生成時間は約2分間。生成後、ポット部分は、外して冷蔵庫のドアポケットなどに入れておくことができる。

なお、ポット部分に使用されている浄水カートリッジは、従来より同社の販売するポット型浄水器TK-PA10/20用のものではなく「TK-AP10C1(1個入り):2,520円」「TK-AP10C2(2個入り):4,620円」。寿命は約4か月となっている。

TK-AS10は、蛇口から分岐させるタイプの据え置き型のアルカリ浄水器。電極枚数は2枚で、アルカリ2段階、弱酸性1段階の水を生成可能だ。浄水用のカートリッジは「TK-AS10C1(1個入り):5,250円」で、濾過流量は1.6L分。寿命は約6か月となっている。

TK-AB40は、本体をシンクの下に設置するアルカリ浄水器。電極枚数は5枚でアルカリ3段階、弱酸性1段階の水の生成が可能だ。浄水用のカートリッジは「TKB5000C1(1個入り):14,385円」。濾過流量は2.2L/分、寿命は1年となっている。

なお、これらアルカリ浄水器と同時に、ポット型ミネラル浄水器「TK-CP20」(2Lタイプ)も発表。発売は4月1日で、価格はオープン。推定小売価格は5,000円前後となっている。ポット型ミネラル浄水器は、浄水カートリッジの水導入部に硫酸カルシウムを溶解させるためのミネラル層が設けられており、軟水の多い日本の水道水の硬度を調節するというもの。浄水だけでなく、水道水を国内の名水に近い硬度にすることが可能だ。

新モデルでは、水の硬度を、原水に約約140-260mg/Lのミネラルを添加させ、肉の煮込み料理などに向いた「硬度レベル2」、約50-150mg/L溶解させ、ウーロン茶や紅茶に向いた「硬度レベル1」、約10-60mg/L溶解させ、コーヒーや緑茶、和風だしなどに向いた「硬度レベル0」の3段階に調節可能となっている。カートリッジは「TK-CP20C1(1個入り):3,150円」「TK-CP20C2(2個入り):6,090円」。濾過流量は0.06L/分で、寿命は約4か月。なお、これらのフィルターは現行のポット型ミネラル浄水器(TK-PA20)にも使用可能だ。

今回発表された浄水器に使用されるフィルターは、すべてがJIS規格指定13物質(遊離残留塩素/濁り/総トリハロメタン/溶解性鉛/2-MIB(カビ臭)/クロロホルム/ブロモジクロロメタン/ブロモホルム/ジブロモクロロメタン/CAT(農薬)/テトラクロロエチレン/トリクロロエチレン/1,1,1-トリクロロエタン)の除去能力を持ち、さらにTK-AP10とTK-AS10のフィルターは、浄水器協会自主基準である2物質(鉄(微粒子状)/アルミニウム(中性))の除去能力も持っている。

据え置き型のアルカリ浄水器「TK-AS10」

アンダーシンク型の「TK-AB40」アルカリ浄水器