Free Software Foundation (FSF) は米国時間の27日、GNU Compiler Collection (GCC) の新しいライセンス除外規定「GCC Runtime Library Exception」を公開した。同規定の発効により、GCCランタイムライブラリを利用したあらゆるプログラムのコンパイルと再配布が、正式に認められることとなる。
今回の措置は、2007年6月に改訂されたフリーソフトウェアライセンス「GPLv3」と、GCCランタイムライブラリの利用に関する整合性を図るもの。libgccやlibstdc++など、GCCに付属のランタイムライブラリをリンクして実行ファイルを生成することは、GPLv2ベースの除外規定により従来から認められていたが、新しい規定により、GPLv3ベースのGCCでもプロプライエタリなアプリケーション開発や、コンパイラにプラグイン機構を追加することが可能になる。