三上博史、安倍なつみらが27日、都内で行われた音楽劇『三文オペラ』の製作発表会に出席した。
物語は、窃盗団の親分・メッキ(三上博史)が、"乞食商会"のピーチャム(デーモン小暮閣下)の一人娘・ポリー(安倍なつみ)と親に内緒で結婚したことから生じる騒動を描く。ブレヒトの最高傑作とも呼ばれる同作を、今回は『太平洋序曲』で東洋人として初めてブロードウェイに進出し、トニー賞4部門にノミネートされるなど、世界的にも評価が高い宮本亜門が演出することでも注目を集めている。
主演のみならず、劇中曲の作詞にも挑戦する三上は「宮本亜門と心中するつもりでやっていきたいです」と気合十分。作詞に関しては「翻訳をどこまで忠実にやっていこうかと考えていたのですが、全くの意訳でどんどん過激な方向にいってしまいました。特に(メッキの)元恋人で娼婦のジェニーが登場するシーンではえぐい言葉が並んでいます」と明かした。また、同作を演出するために、ブレヒトが生まれたドイツを訪れたという宮本は「演出家にとってやりがいのある作品です」と想い入れの強さを見せ、「今回はシンプルな舞台にしようと思っています。役者の魅力を出していきます」と真剣な眼差しで語った。
2008年に公演された祝祭音楽劇『トゥーランドット』で既に宮本と組んでいる安倍は「歴史ある作品なので、まだまだわからないこともたくさんありますが、全身全霊をかけて演じたいです」と抱負を述べ、「今回はお父さん役がデーモン小暮さんなのでどんなことになるのか……(笑)」と笑わせた。さらに、デーモン小暮閣下の妻役となる松田美由紀は「役づくりは既にできております。やる気を貯め中です。がんがん貯めています。絶好調ですが、(長男・松田龍平のオメデタ婚で)おばあちゃんになることとは関係ありません(笑)」などと出演できる喜びをアピールし、宮本に「ちょっと飲んでます。すみません(笑)」とツッコまれる一幕もあった。
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音楽劇『三文オペラ』は、Bunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)にて4月5日~29日までの期間で上演(地方公演あり)。詳細はこちら。