ランドセルの素材などに用いられている人工皮革「クラリーノ」を製造販売しているクラレは26日、ランドセルの購入動向に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は今シーズンすでにランドセルを購入した人から寄せられたアンケートはがきのうち400名(男女同数)のデータをもとに集計した。

「ランドセルの購入時に選んだのは誰?」の問いに最も多かったのは、実際に使用する「子ども」(63.7%)。男児では55.0%、女児では72.5%が自分で選ぶと回答し、子どもに主導権があることを示した。

ランドセルを選んだのは誰ですか? 2009年「クラリーノ」ランドセル購入者調査より

購入したランドセルの色では、男児は依然半数以上が「黒」(55.0%)を選んでおり、人気カラーの1位を占めた。一方女児では、長年定番だった「赤」が27.5%と4人に1人程度の支持率。対照的に「ピンク系」は53.5%と過半数を占め、新たな定番カラーの座を獲得している。同社の調査によると、ピンク系が女児の人気ナンバーワンになったのは2年ぶりだという。このほか男児では青系と紺系、女児でも青系がそれぞれ人気を伸ばしている。

購入したランドセルの色は? 2009年「クラリーノ」ランドセル購入者調査より

なお、ランドセル購入価格の平均は3万3,600円で、昨年より700円ほど上昇。ただし男女別では男児の3万700円に対して女児では3万6,500円(いずれも平均価格)と5,800円もの差がついており、「女の子にはよりお金をかけたい」という親の心理が見て取れる結果となっている。