広末は脚線を強調したセクシーなドレス姿で登壇

前作『CASSHERN』から5年を経て完成した、紀里谷和明監督の第2弾作品『GOEMON』。22日に国立代々木競技場第二体育館で完成報告記者会見がおこなわれ、主演の江口洋介、大沢たかお、広末涼子ら豪華キャストが集結した。

かなり大がかりな舞台

集った報道陣もかなりの数

シルエットが浮かび上がり…

キャスト陣の姿が

左から要潤、伊武雅刀、奥田瑛二、大沢たかお、江口洋介、紀里谷和明監督、広末涼子、ゴリ、中村橋之助、寺島進、平幹二朗

戦国の世に現れた伝説の大泥棒・石川五右衛門を中心に描かれ、独特の映像世界が展開される本作。多くの報道陣と観客が見守る中、幕が落ちて出演者らが登場すると、場は大歓声に包まれた。「この作品は原作がない状態から作りました。認知度は低いかもしれませんが、作品を見れば誰もが唸るほどのものを作り上げたと信じています。どうか、皆さんの力をお貸しください」と紀里谷監督。

五右衛門を演じた江口は、「監督から、『とにかく殺陣を真剣にやりたい』と言われました。劇中では、これくらい人を斬る映画もないのでは? と思うほどの勢いで斬りまくります」

「見たこともないような重厚さやスケール感のある作品。ここに来てくださった皆さんも、ぜひ映画を世に広める"共犯者"になってほしいと思います」と、大沢は映画をPR

江口は自身が演じた石川五右衛門について、「ある時はロックスターのようでもあるし、またある時は数奇な運命を背負ったちっぽけな男のイメージ。時代のスーパーヒーローだった五右衛門に、どうやって人間らしさを加えていくか、日々考えながら演じました」。出演にあたり、監督からは「格闘家になってほしい」と肉体改造を要求されたそうで、「アクションシーンはブルース・リーの『死亡遊戯』のような雰囲気になったと思います。……ちょっと言いすぎかな(笑)」。

茶々を演じたことで胸を締めつけられる思いだったと言うが、その一方で「撮影では、重たくて苦しい衣装にも締めつけられました(笑)」

千利休役の平幹次郎

撮影では、出演者はつねにグリーンバックのセットでの演技だったこともあり、苦労も多かったとか。霧隠才蔵役の大沢は、「いま自分たちがどこで戦っているのか、撮影中はわからなかったんですよ。試写を見て、初めて『こういう風に戦ってたのか!』と思ったくらい。ただ、演技中の説明以上に美しい世界がスクリーン上にあって、驚きました」と語った。

奥田瑛二は豊臣秀吉役

服部半蔵役の寺島進も「監督の撮影現場での合言葉は"CHANGE"でした」などと、時事ネタで会場を沸かせた

主要キャストのなかで紅一点の広末は、本作で茶々(淀殿)を演じる。「戦乱の世を女性がどう生き、どうやって自分の存在を伝えていくかという点で、プレッシャーはありました。でも(千利休役の)平さんをはじめ、ご一緒させていただいた役者さんにすごく助けてもらいました」とコメント。

伊武雅刀は徳川家康

織田信長を演じる中村橋之助

家康と対決する石田三成には要潤が

猿飛佐助を演じたゴリ。「試写を見たけどヤバイです。世界で見られる映画が日本でもできました。我々はできるんだ! YES, WE CAN!!」と、オバマ大統領のセリフで観客を笑わせた

映画の魅力について、「男の強さと夢がたくさん詰まった映画だと思います」と語った広末。「いまの時代、ヒロイズムの喪失を感じずにはいられないし、女性が美しくて優しいだけじゃなく、強さも兼ね備えなければいけない雰囲気になっているような気がします。そんな時代に、これだけ男の強さを見せてくれる映画があってもいいのでは?」と、現代を生きる男性に"喝"を入れる場面も。

すでに世界配給が決定しているものの、紀里谷監督の本作にかける思いには並々ならぬものがある様子。会見終了後も会場入口に立ってファンと握手し、映画のPRに努めていた。

フォトセッション時にはゴリが広末のドレスの裾を踏んでしまうハプニングも。ゴリ平謝り

最後はビシッと決まった。前列左から紀里谷監督、大沢たかお、江口洋介、広末涼子、ゴリ。後列左から要潤、伊武雅刀、奥田瑛二、中村橋之助、寺島進、平幹二朗

映画『GOEMON』は、5月1日より全国ロードショー。

写真:石井健