第81回アカデミー賞のノミネーションが22日(現地時間)に発表された。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が作品賞を含む最多13部門にノミネート。主演のブラッド・ピットは今月末に来日が決定している。以下『スラムドッグ$ミリオネア』が10部門、故ヒース・レジャーの助演男優賞を初めとした『ダークナイト』、ショーン・ペン主演の『ミルク』の8部門、ピクサー作品の『ウォーリー』が6部門、『ダウト』『フロスト×ニクソン』『愛を読むひと』の5部門と続く。
外国語映画賞に日本の『おくりびと』がノミネートされたこともあり、例年以上に注目度の高いアカデミー賞になることは必至。オスカーの行方を予想しながら、2月22日の授賞式を待とう。
作品
作品名 |
出演 |
備考 |
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 |
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット |
80歳で生まれ、0歳で死んだ男の人生を描く。日本公開は2月7日 |
ミルク |
ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン |
ショーン・ペンが、1970年代に活躍したゲイの権利活動家ハーヴェイ・ミルクを演じて話題に |
愛を読むひと |
ケイト・ウィンスレット |
主演はニコール・キッドマンの予定だったが、妊娠を理由に降板。代役にケイトが起用された。21歳下のミヒャエル(レイフ・ファインズ)との切ないラブ・ストーリー |
フロスト×ニクソン |
フランク・ランジェラ、マイケル・シーン |
1977年に放送され、4,500万人が見たという伝説のインタビュー番組が題材。ウォーターゲート事件で失脚した米大統領ニクソンと名物テレビ司会者デヴィッド・フロストのトークバトルとその舞台裏を描ききる。監督は『ウィロー』、『アポロ13』などのロン・ハワード。日本公開は2009年3月 |
スラムドッグ$ミリオネア |
デヴ・パテル、フレイダ・ピント、イルファン・カーン |
『トレインスポッティング』などで知られる英国の映画監督ダニー・ボイルが小説「ぼくと1ルピーの神様」を映画化。インドを舞台にストリート育ちの少年が「クイズ・ミリオネア」で10億ルピー獲得に挑戦する。最後の一問を残すところまで辿り着くが、無学な彼は不正の疑いをかけられ番組の差し金で警察から不当な尋問を受けることに。4月日本公開 |
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (C) 2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved |
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ミルク (C)2008 Focus Features LLC and Axon Film Finance I, LLC. All Rights Reserved. |
愛を読むひと (C)Melinda Sue Gordon/TWC 2008 |
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フロスト×ニクソン (C)2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED |
スラムドッグ$ミリオネア (C)2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation |
主演男優賞
俳優名 |
作品名 |
備考 |
リチャード・ジェンキンス |
The Visitor |
妻と死別し、無為な日々を送る大学教授ウォルター役。あるきっかけで若い男女と出会い、少しずつ変化していく細かい心情の機微を丁寧に演じている |
フランク・ランジェラ |
フロスト×ニクソン |
ウォーターゲート事件で失脚したニクソン元大統領役 |
ショーン・ペン |
ミルク |
ゲイの権利活動家、ハーヴェイ・ミルクを演じる。G.W日本公開 |
ブラッド・ピット |
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 |
1918年に80代で生まれ、若返っていく男、ベンジャミン・バトンを演じ絶賛された |
ミッキー・ローク |
レスラー |
老いてなお闘おうとするレスラーを演じ高く評価され、ヴェネチア映画祭では金獅子賞を受賞した。監督はダーレン・アロノフスキー。2009年初夏日本公開 |
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フランク・ランジェラ フロスト×ニクソン (C)2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED |
ミッキー・ローク レスラー (c) Niko Tavernese for all Wrestler photos |
助演男優賞
俳優名 |
作品名 |
備考 |
ジョシュ・ブローリン |
ミルク |
ハーヴェイ・ミルクを殺害する殺人犯役 |
ロバート・ダウニーJr. |
トロピック・サンダー/史上最低の作戦 |
黒人を演じるために美容整形を受けてしまうほどの超演技派俳優役を暑苦しく務めた |
マイケル・シャノン |
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで |
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フィリップ・シーモア・ホフマン |
Doubt |
生徒に対する性的虐待で糾弾されるカリスマ的聖職者フリン神父役。メリル・ストリープ演じる校長との壮絶な舌戦は必見 |
ヒース・レジャー |
ダークナイト |
夭逝したヒース・レジャーの超アタリ役だったジョーカー。故人のノミネーションは現在までに6例しかなく、受賞は『ネットワーク』(1976)のピーター・フィンチのみ |
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ヒース・レジャー ダークナイト TM & (C) DC Comics (C) 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved |
ロバート・ダウニーJr. トロピック・サンダー/史上最低の作戦 (C)2008 DreamWorks LLC. All Rights Reserved. |
主演女優賞
女優名 |
作品名 |
備考 |
ケイト・ウィンスレット |
愛を読むひと |
21歳年下の少年と恋に落ち、十数年後哀しい再会をする女性を演じ評価された |
アン・ハサウェイ |
レイチェルの結婚 |
Fワードを連発し、麻薬中毒のリハビリ施設への入退院を繰り返す元モデル役という新境地に挑んだ |
アンジェリーナ・ジョリー |
チェンジリング |
誘拐された息子を救出すべく奮闘する母親を演じる。監督はクリント・イーストウッド。日本公開は2009年2月20日 |
メリッサ・レオ |
Frozen River |
サンダンス映画祭でグランプリを獲得した本作。レオは貧困から愛する息子のために犯罪に手を染める母親を熱演 |
メリル・ストリープ |
ダウト あるカトリック学校で |
生徒に性的虐待を行う神父を糾弾するカトリック校の厳格な校長を演じる |
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アン・ハサウェイ レイチェルの結婚 |
メリル・ストリープ ダウト あるカトリック学校で Photo Credit: Andrew Schwartz (C) 2008 Miramax Film Corp All Rights Reserved |
助演女優賞 - ドラマ部門
女優名 |
作品名 |
備考 |
エイミー・アダムズ |
Doubt |
『魔法にかけられて』のジゼルと同一人物とはにわかには信じがたいほどシリアスな演技が光っている。同作からメリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマンと共にスキャンダルに巻き込まれる若いシスター役でノミネート |
ペネロペ・クルス |
それでも恋するバルセロナ |
スペインを旅する若い女性の一夏のアヴァンチュールを描いた本作では、クルスとスカーレット・ヨハンソンのラヴ・シーンがあるということで話題に。日本公開は2009年5月 |
ヴィオラ・デイヴィス |
Doubt |
自分の息子が神父に性的な嫌がらせを受けているかもしれない、と校長に告げられる母親役。押し寄せる感情の表現に絶賛の声が |
マリサ・トメイ |
The Wrestler |
ミッキー・ローク演じるレスラーと関係を持つストリッパー役 |
タラジ・P・ヘンソン |
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 |
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それでも恋するバルセロナ (c) 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L. |
監督賞
外国語映画賞
作品名 |
国名 |
The Baader-Meinhof Complex |
ドイツ |
Ravanche |
オーストリア |
おくりびと |
日本 |
The Class |
フランス |
Waltz With Bashir |
イスラエル |
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おくりびと (c)2008映画「おくりびと」製作委員会 |
遺体を棺に収める納棺師という職業に焦点をあてた話題作がノミネート。主演の本木雅弘は「信じがたい出来事にボウ然と悦びをかみしめています。作品も生き物で人間同様、多くの皆さんに愛された結果、大きく成長できたのだと思います。ありがとう御座居ました」とコメントを寄せている。
脚色賞
長編アニメーション作品賞
作品名 |
備考 |
Bolt |
ディズニー製作の3Dアニメで、テレビスターのシェパード犬が主役の冒険物語。ジョン・トラボルタが主役の声を担当している。 |
カンフー・パンダ |
主役のパンダ、ポーの声をジャック・ブラックが務め大ヒット。続編の制作も決定している |
ウォーリー |
ピクサー作品。TIME誌の2008年ベストムービーの第1位に輝いた |
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カンフー・パンダ Kung Fu Panda TM &(C)2008 DREAMWORKS ANIMATION L.L.C. ALL RIGHTS RESERVED |
ウォーリー (C)WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED. |
美術賞
撮影賞
録音賞
編曲賞
作曲賞
歌曲賞
衣装デザイン賞
長編ドキュメンタリー賞
- The Betrayal (Nerakhoon)
- Encounters at the End of the World
- The Garden
- Man on Wire
- Trouble the Water
短編ドキュメンタリー賞
- The Conscience of Nhem En
- The Final Inch
- Smile Pinki
- The Witness -- From the Balcony of Room 306
編集賞
メイクアップ賞
短編アニメーション賞
- La Maison en Petits Cubes
- Lavatory -- Lovestory
- Oktapodi
- Presto
- This Way Up
短編映画賞
- Auf der Strecke (On the Line)
- Manon on the Asphalt
- New Boy
- The Pig
- pielzeugland (Toyland)
視覚効果賞