若者層のマーケティング調査機関であるM1・F1総研は22日、首都圏で働く男性の"ご褒美消費"実態の検証結果を発表した。
同結果は2008年10月、首都圏1都3県に在住する20歳~34歳の男女の会社員を対象に調査し、昨年発表された「20歳~34歳の女性の"ご褒美消費"実態」と比較した。男性は女性に比べると、日用品やスイーツ、ランチなどの「低額商品」と、洋服やアクセサリー、旅行などの「高額商品」ともにご褒美消費の頻度は少ない。一方で1回当たりの金額では、低額・高額商品ともに女性よりも高い。さらに最高金額の平均を見ると、男性は39万7,832円と、女性の34万4,670円を5万円以上上回った。
具体的に、自分へのご褒美として購入・利用するサービスで1番多かったのは、女性と同じく「スイーツ」(36.2%)。そのほかでは特に「お酒」(28.6%)や「家電・AV機器」(20.7%)、「ゲーム」(17.5%)、「パソコン」(16.5%)など女性では上位に挙がってこない項目がランクインした。ご褒美消費のタイミングとしては、「女性では『ストレスを発散したい』や『リッチな気分になりたい』などその時の気持ちが結びつきやすいのに対し、男性では単純に手元にお金が入ったタイミング」(同機関)という傾向があるようだ。
また、「節約を心がけている男性」と「節約を意識していない男性」に分けて見ると、当然節約を心がけている男性はお金を使うことに慎重なため、ご褒美としての購入頻度や1回あたりの金額は低い。しかし、最高金額の平均を比較すると、節約を意識していない男性が38万8,004円なのに対し、節約を心がけている男性の方が40万2,085円と金額が高い。同機関は「普段は節約していて財布の紐の堅い男性も自分のご褒美となると思い切ってお金を使う姿が垣間見える」と分析している。