米国の非営利調査機関のThe Urban Land Institute(ULI)が調査を行った「2009年に最も投資したいアジア太平洋の都市」のランキング結果がこのほど発表された。

調査は、2008年10~11月、世界各国の大手ファンド運用会社や機関投資家など180人を対象に実施。その結果、2009年に最も投資したいアジア太平洋の都市で、東京が前年3位から躍進し、トップに立った。

日本国内の都市では、その他には大阪が15位にランクイン。2007年調査では1位になった大阪は、2008年に4位にランクダウンして以降、今回調査でも大きく順位を下げる結果となった。

その他の都市では、前年に引き続きシンガポールが2位。以下、香港が前年5位から3位に、バンガロールが前年12位から3位にそれぞれランクアップした。

一方、前年トップの上海は今回5位に。その他北京、広州の中国2都市もそれぞれ前年6位から12位、前年9位から16位へと大きく後退した。

また、7位にムンバイ(前年10位)、9位にニューデリー(前年13位)の2都市が入り、新たな投資先としてインドが注目を集めている状況が伺える結果が示された。

2009年に最も投資したいアジア太平洋の都市トップ

順位 都市名 2008年順位 2007年順位
1位 東京 3位 3位
2位 シンガポール 2位 4位
3位 香港 5位 11位
4位 バンガロール 12位 10位
5位 上海 1位 2位
6位 ソウル 7位 13位
7位 ムンバイ 10位 17位
8位 台北 16位 5位
9位 ニューデリー 13位 14位
10位 クアラルンプール 11位 15位
11位 メルボルン 17位 6位
12位 北京 6位 9位
13位 ホーチミンシティ 8位 12位
14位 シドニー 15位 16位
15位 大阪 4位 1位
16位 広州 9位 7位
17位 オークランド 14位 不明
18位 バンコク 18位 8位
19位 マニラ 19位 18位
20位 ジャカルタ 20位 19位