タニタは21日、同社が運営するサイト「からだカルテ」とNTTレゾナントが提供する「gooからだログ」がサービス連携を開始した。連携により、タニタが販売している計測機器で計測した体重、血圧、体脂肪といった身体データが「gooからだログ」上に自動的に記録できるようになる。

タニタの体組成計機器とPCモニタで映し出された「gooからだログ」

タニタヘルスリンク代表取締役社長 坂井康展氏

タニタは今まで様々な健康計測機器を提供し、Web上の有料サービス「からだカルテ」を展開してきたが、「男性を中心にメタボへの取り組みは受け入れられていたが、すべてのユーザーを満たすサービスは実現できていなかった」(タニタヘルスリンク代表取締役社長の坂井康展氏)という。そこで、集客力の高い大手ポータルサイトで、ダイエット・ヘルスケアなど豊富なコンテンツを備えるNTTレゾナントの「gooからだログ」との連携へ踏み切った。一方、「gooからだログ」では、計測した身体データを今まで手入力していたことから、入力の手間を簡素化でき、同サイト上で身体データの記録・管理ができるタニタの健康管理ノウハウをメリットと捉え、連携に至ったとしている。

今回のサービス連携により、タニタが販売している体組成計、血圧計といった計測機器で計測したデータが、パソコン等の機器を介して「からだカルテ」と「gooからだログ」上に自動的に記録・グラフ化されるようになる。また「gooカラダログ」では、ユーザー同士が交流できるコミュニティのコミュニティが計300近く(公式・非公式含む)ある。各コミュニティには、コミュニティ参加会員の平均体重とユーザー個人の体重が比較できるという機能もついており、ダイエットや健康管理の励みになることが期待される。

NTTレゾナント・メディア事業部長 浅田安茂氏

会見の中で、タニタヘルスリンク代表取締役社長の坂井康展氏は「この連携を通じて同性・同世代にとどまらず、性別や世代を超えたコミュニティの形成が期待できます。個人の健康ポータルサイトとしてだけではなく、新しいコミュニケーションスタイルが創出できるでしょう」と述べた。また、NTTレゾナントのメディア事業部長 浅田安茂氏は「私たちは11年にわたりダイエットに関するコンテンツに取り組んできましたが、継続的に記録をつけるというのはなかなか難しいもの。今回の提携で、記録を簡単につけ、コミュニティ等を利用しながら楽しくダイエットに取り組んでいただくことが可能なると思います」とユーザーの利便性を語った。

両社は連携を記念したキャンペーンも実施。「あなたの減らした体重・増やした筋肉買い取ります! キャンペーン」と題し、-3kgをぴったり減らした人と期間中に一番筋肉量を増やした人にそれぞれ賞金10万円を贈呈する。詳細はキャンペーンサイトを参照。

右からNTTレゾナント・メディア事業部長 浅田安茂氏、横浜ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久氏、文化放送アナウンサーの石川真紀氏、タニタヘルスリンク代表取締役社長 坂井康展氏