ネットマーケティングを行うアイシェアはこのほど、ネット通販での野菜購入に関する意識調査の結果を発表した。相次いで発覚した産地偽装や消費期限などの表示偽装問題が記憶に新しい今、消費者にとってインターネット通販における野菜購入経験や興味はどの程度あるだろうか。調査は20代から40代を中心とする男女441名を対象に、12月19日~22日の期間に行われた。
まず、野菜が好きかを尋ねたところ、29.5%が「とても好き」と回答したほか、38.8%が「まあまあ好き」と回答し、野菜が好きとの回答が合わせて68.3%に上った。男女別に見ると、「とても好き」が男性では19.5%に留まったのに対し、女性は40.5%と男性のほぼ倍の回答となった。
「野菜をネット通販で購入したことはありますか?」 |
次に、野菜をネット通販で購入したことがあるか聞いたところ、「購入したことがある」は1割にも満たない8.8%となったほか、「購入したことはないが、興味はある」も27.4%と低い数字に留まる結果に。一方、「購入したいと思わない」の回答は63.7%に上り、野菜が「とても好き」な人でも62.3%が「購入したいと思わない」と回答。野菜の好き嫌いに関わらず、ネット通販による野菜の購入には抵抗を感じていることが明らかになった。
また、野菜をネット通販で「購入したいと思わない」と回答した人に、その理由を自由回答方式で尋ねたところ、「鮮度」に関する理由を挙げた人が圧倒的多数を占めたという。特に生鮮食品は「手に取り確かめて」購入したいと考えている人が多いとして、同社では「食に対する安全意識の高さがネット通販での野菜購入をためらう要因となっているようだ」と分析している。