ネットマーケティングを行うアイシェアはこのほど、「乳がん」に関する意識調査の結果を発表した。調査は20代から40代を中心とするネットユーザーの男女402名を対象に、12月中旬にインターネットによって行われた。

2003年よりスタートした「乳がんの早期発見の大切さ」を伝えるキャンペーン「ピンクリボン運動」について知っているか、の問いに「詳しく知っている」「なんとなく知っている」をあわせた認知率は全体では過半数に達した。だが男女別では女性の72.5%に対し男性の認知度は45.0%と低く、「知らない」と回答した男性も約40%と男性の関心の低さが浮き彫りになった。

「ピンクリボン運動について知っていますか?」アイシェア調べ

また、回答した女性のうち「乳がん検診」の受診経験者は45.1%と半数にも満たず、定期的に受診しているのはわずか17%にとどまった。さらに「(検診を)受けたいと思っているが受けていない」という回答は全体の43.4%、20代では56.7%に上るなど、乳がんに対する女性の危機意識が思いのほか低いことも判明した。

乳がん患者は年々増加傾向にあり、日本人女性の20人に1人が発症するとも言われている。自己チェックや早期発見が大切とされ呼びかけが行われているが、こうした結果からは一般市民にはまだ十分浸透していないことがうかがえる。