iMindMap Ver.3の特徴
今回発表された新版では、次のような変更が加えられている。
- ユーザーインタフェースを一新
- ブランチが重ならないように自動調整する「オートレイアウト」機能を搭載
- サブブランチの表示/非表示の設定が可能
- エクスポート可能なファイルの種類にOpenOffice.orgの「Writer」と「Impress」を追加
- 印刷プレビュー表示や、ヘッダー/フッターをつけての印刷が可能
これらのうち、マインドマップの初級者にうれしい機能が「オートレイアウト」だろう。実際に描いてみて初めてわかることだが、有機的な線を綺麗に配置するのは意外と難しい。慣れるのが目的の練習段階や、スピーディに作成を進めたい場合などには重宝する機能と言えそうだ。
また、上級者が喜ぶ機能がサブブランチの表示/非表示設定機能だ。マインドマップは、テーマが複雑になると、すぐに巨大なものが出来上がってしまう。紙上に描いたものであれば問題ないが、PC画面上だと部分的にしか参照できなくなり、利便性が低下してしまう。そうした事態を防ぐのがこの機能だ。
さらにこれら以外にも、以前から搭載されていた特徴的な機能として、次のようなものが挙げられる。
スピードマップ機能
キーボードだけでマインドマップを作成していける機能。EnterキーやSpaceキー、Tabキーなどで、新規ブランチの作成やブランチの移動が行える。ブレインストーミングや、ミーティングを行いながら議事録を作成する場合などに便利。
プロジェクトマネジメント機能
作成済みのマインドマップからキーワードを拾い、ガントチャートに落とし込む機能。作業項目をマインドマップで列挙してこの機能を実行すると、キーワードが作業項目に変換されてスケジュール表が生成される。なお、この機能は、最上位版のUltimateにのみ搭載されている。
チャイルドマップ機能
マインドマップを作成していると、一部のブランチをさらに深く掘り下げていきたいというケースも出てくる。そのような場合に、テーマを引き継ぐかたちで新たなマインドマップ(子マインドマップ)を生成する機能がチャイルドマインドマップだ。
子マインドマップを作成すると、親マインドマップと結合することはできなくなるが、両者の関連性は記録されるため、子から親へ、親から子へと自由に遷移することができる。
ブランチの付け替え、ハイパーリンクの挿入など
これら以外にも、iMindMapには、「ブランチの付け替え」や「ハイパーリンクの挿入」などソフトウェアならではの機能も多数搭載されている。
作図がスピーディに進められ、データをグループで共有できるなど、手書きのマインドマップにはないメリットも多くあり、例えば「作成中のマインドマップをプロジェクタなどに写しながら会議を行うと、話がそれずに時間内に終わりやすい」(ALMACREATIONS 営業本部 本部長 田村良樹氏)といった効果も得られる。
iMindMapのサイトでは、2月上旬より評価版の提供も行われる予定だ。興味のある方は試してみるとよいだろう。