Design Editionの根幹は「InDesign」
――InDesignについてはいかがでしょうか?
「InDesignもすでにバージョン6、市場でも多くのユーザーの方に使っていただいており、我々としては、もはや新しい製品ではないと考えています。「Photoshop」とIllustratorの2大ソフトは、従来からアドビ製品の『飛車角』的存在ですが、今バージョンのDesign Editionにおける根幹のソフトはInDesignです。「InDesign CS4」では、制作したものの出口として紙のライン(印刷)だけでなく、Webやインタラクティブといった方向にも使っていただけるようになっています」
――新機能にはどんなものがありますか?
「ドキュメントの制作をより効率的、かつ正確に作ることのできるような機能を多数追加しています。例えば『ライブプリフライト』の機能を使うと、今制作しているものが正確で最適な形に作られているかどうか、リアルタイムで確認することができます。また、画像やテキストを配置する際にフレームをあらかじめ作っておかなくても、位置やサイズを簡単に揃えることのできる『スマートガイド』の機能が搭載されました。さらには『コンタクトシート』、『条件テキスト』、『相互参照』、『欧文泣き別れ』、『行末吸収』といった新機能も、特にプロフェッショナルの方々からご要望の多かったものです」
――最近のアドビは、製品サイクルが早すぎるというユーザーの声もあるようですが?
「私もそういったご意見をいただくことはあります。Creative Suiteの発表時に弊社では、18カ月から24カ月という製品サイクルをみなさまにお知らせしてありますが、今回はその最も短いところになったわけです。ですから、より早いという印象があるかもしれません。しかし今回の製品では、クリエイターの方の思い描いたものを簡単に実現することができたり、ネットワークを充分に活用した新しい技術の導入など、今の時代でしか実現できなかった機能が多く含まれています。また、従来のユーザーの方にも、実際に見て触っていただければ、間違いなく"使いたい"と思っていただけると確信しています」