シャープは15日、カラー電子辞書「Brain」シリーズの新モデル「PW-AC890」「PW-GC590」を発表した。発売は23日を予定しており、価格はオープン。市場価格は、PW-AC890が3万7,000円前後、PW-GC590が4万円前後と予想される。
Wタッチパネルを採用したカラー電子辞書「PW-AC890」 |
「PW-AC890」「PW-GC590」は、手書きパッドとメイン画面(5型カラー液晶パネル)の両方でペンでの操作が可能という「Wタッチパネル」を採用した電子辞書。同社では、2008年末にPW-TC980という、同じように手書きパッドとメイン画面の両方でペンでの操作を行える電子辞書を発売している。
PW-TC980では、メイン画面でのペン操作は、メニューなどの選択や、マーカーを引くといった機能に限られていたが、PW-AC890/GC590では、その使い道がさらに拡がり、メイン画面に直接書き込める「手書き暗記メモ」機能が搭載された。これにより、辞書などのコンテンツに、紙の辞書と同様に文字や図などを書き込むことが可能となっている。書き込んだ内容は最大で100件まで保存できる。手書きで使用できる色は、黒・青・ピンク・緑の4色。太さも3種類(太・中・細)から選択できる。発表された2機種のうち、PW-AC890は、生活総合系モデルで、PW-GC590は高校生向けモデル。
高校生向けモデルの「PW-GC590」 |
どちらのモデルも、同社の電子辞書としては初となる、カラー版の「広辞苑第六版」をはじめとした100コンテンツを収録。PW-AC890では、「ブリタニカ国際大百科事典」、ネイティブ発音が収録された「ジーニアス・サウンズV5」、さらには「いつかは行きたい 一生に一度だけの旅BEST500」や英語/中国語の会話アシストなど、日常生活から旅行まで、便利なコンテンツが収録される。一方のPW-GC590では、5教科9科目の辞典/公式集などのほか英語/漢字などのドリルも収録されている。
また、両モデルともハードウェアは同一だが、PW-AC890はクリスタルシルバー/エレガントブラック/ライトベージュの3色、PW-GC590は、ナチュラルホワイト/マットブラック/ピュアピンク/ウォーターブルー/ライムグリーンの5色のカラーバリエーションが用意される。 なお、microSDカードスロットが装備されており、MP3プレーヤーやXMDF/テキストビューワーとしても使用することが可能だ。