富士通ゼネラルは14日、2009年モデルのルームエアコン「nocria Z」「nocria S」「R」「J」の4シリーズ17機種を発表した。発売はnocria ZシリーズとJシリーズが3月1日、nocria Sシリーズが2月1日、Rシリーズが2月21日を予定している。
nocria S/R/Jシリーズは、冷房能力2.2/2.5/2.8/4.0kWの各4機種、nocria Zシリーズは、冷房能力2.8/4.0/5.0/6.3/7.1kWの5機種がラインナップされる。価格はオープンで、推定市場価格は、nocria Zの冷房能力2.8kWモデル「AS-Z28V」が21万円前後、4.0kWモデル「AS-Z40V2」が23万円前後、nocria Sの冷房能力2.8kWモデル「AS-S28V」が17万円前後、4.0kWモデル「AS-S40V2」が19万円前後、Rシリーズの冷房能力2.8kWモデル「AS-R28V」が14万円前後、4.0kWモデル「AS-R40V」が16万円前後、Jシリーズの冷房能力2.8kWモデル「AS-J28V」が11万円前後、4.0kWモデル「AS-J40V」が13万円前後。
同社のルームエアコンは、フィルターの自動クリーニング機構を業界で初めて搭載したことでもよく知られているが(2009年モデルではnocria Z/SとRシリーズに搭載)、昨年モデルより、室内機の小型化という大きな特徴も加わっている。nocria Z/R、そして、今年から新たに加わったRシリーズの室内機の高さは25.0cm。また、室内機の幅は、nocria Zで89cm、nocria SとRシリーズでは72.8cmだ。72.8cmという室内機の幅は、国内で販売されているルームエアコンとしては最小のもので、壁のスペースが少ない部屋などにも、取りつけが可能だ。
一般的には、室内機を小型化すると、熱交換器のサイズにも制約が出てくるため、効率が低下するという傾向があるが、今回発表された2009年モデルでは、「高密度マルチパス熱交換器」などの採用により、4シリーズ全てで、2010年の省エネ基準値をクリア。省エネ性能も疎かにされていない。
nocria Z/Sシリーズでは、新たに「インテリジェント・エコ」機能を搭載。人感センサーと温湿度センサーにより、その部屋に人がいるかいないかと、その人の活動量を検知することで、運転温度を制御し、より少ない電力で快適な空調を実現する。また、不在ECO機能も搭載。これは、部屋を空けると、自動的にパワーセーブの状態に入るというものだ。さらに、もし、エアコンの電源を切り忘れてそのまま外出してしまった場合にも、自動的に電源を落とす機能も採用されている。